これは、数年前に体験した話しです。

品川区の、あるアパートに住んでいた頃、親戚の急用で、当時5歳の親戚の子供を半日ほど預かる事になりました。
名前はk君、大人しい男の子でお絵描きが好きな子供だった。

その日も、k君は大人しくクレヨンと画用紙でお絵描きを部屋で一人黙々とやっていた。当時住んでいたアパートはボロアパートで、ワンルームの部屋。品川の下町らしく隣家との隙間もほとんどなく、窓の外は直ぐに隣の工場といった日当たりの悪い部屋でした。
画用紙に向かうk君の横からなんとなく描いている絵を見ると、子供らしいめちゃくちゃな線で、どうやら部屋の中にある物を描いているらしい。机やベッド、テレビなどなんとなくわかる。
僕が横から覗くとk君は
「まだ見ちゃだめ!」
と、恥ずかしそうに絵を隠す。
子供の恥じらう姿が可愛らしくて何回かからかってみたが、本気で絵を見たいわけでもないので、僕は僕でパソコンに向かい、仕事をしていました。

 しばらくして、k君が「見て!見て!」
と、画用紙を持ってきました。
どうやら絵が完成したのだろうと、画用紙を受け取りk君の絵を観賞する事にした。
色々な色で描かれた僕の部屋だ。
机、テレビ、これは冷蔵庫かな?ベッド、タンスと子供らしい絵です。
しかし、その絵の中に一つだけおかしな部分がありました。

【犬】

 窓を描いているであろう部分に大きな文字で犬と描いてある。
5歳の子供が漢字で犬と書くことに違和感をかんじました。
たしかに、隣の工場では犬を飼っているらしく、時々鳴き声が聞こえる事があります。窓から犬の鳴き声が聞こえ、【犬】と描いたのかな?
「k君漢字を書けるなんてすごいね!」
と、k君を褒めてあげると、k君はきょとんとして首をかしげます。

「漢字?漢字じゃないよ?」
k君不思議そうにそう言いました。

漢字じゃない?でも、たしかに窓の真ん中に大きな文字で【犬】と描いてある。
「だってk君、窓に犬って描いてあるよ?これは、イヌって読む漢字だよ?」
僕が訪ねるとk君は笑って答えました。
「イヌ?イヌじゃないよ!
おじさんだよー!窓のところにいたおじさんだよ?」

それを聞いて背筋が凍りつきました。
k君は人を描いていたのです。
たしかに、子供の画力で人を描くと某人間見たいな姿になる。あれ?でも頭がないよなこの棒人間。【犬】

「頭を横にぶら下げてるお

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コメント(2)

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子供が言うと余計に怖い

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