この話は母が自分を産む前に体験した実体験です。

当時の母はデパートの中にある化粧品会社に勤めていました。
通勤には電車を使わず、車で高速道路を使っていたそうです。理由としては朝の通勤ラッシュが嫌だったからだそうです。

その日は珍しく夜遅くまで作業があり退勤するのが、22時過ぎていたそうです。
ヘトヘトになりながらも、いつも通り高速道路で帰宅しました。
「早く家のベッドで寝たい、上司の愚痴、次の休み何しよう。」
そんなことを考えながら帰っていました。

いつもと変わらない風景。いつもと同じ道。

しばらく車を走らせた時に タッタッタッ という奇妙な音が聞こえるのです。
当時の車はラジオしか流せず、しかも母はラジオを聞かない人です。なのでこのような音は車の異常がない限りでないはずです。

「なんだろう、この音は。」
その音はだんだん大きくなっていきました。

ダダダダダダダダダダダダダダ

その音は車からではなく自分の右側から聞こえる事に気がついた母は、ふと右側視線を送りました。

母の目に映ったのは男の横顔でした。

母はすぐさま視線を前方に戻しました。その時母は「自分の顔が窓に写ってただけか。それを疲れてるから見間違えて男の横顔に見えたのか。」
そう自分を納得させて心を落ち着かせました。
しかし、ダダダダダダ という音は変わらず右側から聞こえていました。

そこで母はもう一度視線を右側にやりました。

そこには、やはり男の顔がありました。しかも先程は横顔でしたが、男はこちらを不気味な笑顔を浮かべながら見ていました。母はその男としっかり目が合ってしまいました。

口角は上がり、目尻は下がっていて、歯を見せて笑っていたそうです。しかしその目は全く喜びや嬉しいといった感情がなかったと言っていました。

その瞬間に母は見間違えではなかった事を確信すると同時に、一気に恐怖心が体の底から溢れ出してきました。

そして謎の音の正体もわかりました。
男は車と並走していたのです。高速道路を走る車と同じスピードで。
手はあまり動かしておらず、それに比例するぐらいの足音だったそうです。

それらを把握すると母は一切右を見ずにただ前だけを見て運転しました。

「どっか行って、お願いします。私は何もしていないです。」
ずっと心の中で繰り返し、繰り返し唱えていたそうです。

すると、男の足音が徐々に消えていきました。

完全に音がし

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