人より、もっと多くの人数の足音に感じていたと記憶しています。

コンコン。とノックをしても返事はありません。
また、コンコン。
またまたコンコン。

当然、返事はありません。

すると、コンコン。「この後デザートもあるよ」と母の声
その後、コンコン。「俺のからあげあげるよ」と兄の声
またその後、コンコン。「休みに遊園地に行こう」と父の声
食事中とまったく同じことを言って、トイレをノックし続けていたのです。

私は怖くなり、収納から出ることが出来なくなりました。
たぶん涙目で震えていたと思います。

ノックの音が、コンコン。からドンドン!に強さが変わり

ドンドン!「この後デザートもあるよ」
ドンドン!「俺のからあげあげるよ」
ドンドン!「休みに遊園地に行こう」

ノックからドアノブをカチャガチャとする音も加わり、

ドンドン!ガチャガチャ!「この後デザートもあるよ」
ドンドン!ガチャガチャ!「俺のからあげあげるよ」
ドンドン!ガチャガチャ!「休みに遊園地に行こう」

声も、録音したものをずっと流しているように、大きさ、強弱がまったく同じでした。

私は声を出さないよう、音を出さないよう必死でした。


そして、バキ!っと音がしました。
たぶんトイレの鍵が壊れて、ドアが開いたのでしょう。

しばらく沈黙が続きました。


そのあと、「この後デザートあるよ」「俺のからあげあげるよ」
「休みの遊園地に行こう」を連呼しながら、大人数が家の中をドタドタと
小走りする音が響きました。

もう訳が分からない状態でした。

ひとしきり、1階を歩き回ったのか、次はドタドタと階段を上がっていく音

私は、もう今しかない!と収納の蓋を開け、裸足で外に飛び出しました。


ちょうど家の前で、友達とバイバイ!と言っている兄に会いました。
私は大泣きしながら、兄に飛びつきました。

それから、兄を家に入れないよう、大泣きしながら「家に入っちゃダメ!」と叫び
兄を止めていました。

訳の分からない兄は、呆然としていたと思います。


そこに母が帰ってきました。

泣き叫ぶ私、呆然と立ちすくむ兄

母もどうしたの!?と駆け寄ってきました。

私は、さっきまでのことを、どう説明したら分からず「家に入っちゃダメ!」
しか言ってなかったと思います。

それから、母に慰められ、母、兄と一緒に家に入りました。

私は母にしがみついていました。
    

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コメント(1)

有名なお話しですね。出来れば自作で!

あさんの投稿

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