K県で起こった事件。
これは実際に、その事件で警察犬を伴って捜査を行った、当時警察官だった叔父の話だ。
以下、叔父の話。
その日、竹林にて、地域参加イベントのたけのこ堀が開催された。
天気も良く、参加者は60人近く。
親子連れが多く、大人から子供まで実にたくさんの人で賑わっていた。
そんな中、事件が起こった。
イベント開始から約3時間。一人の少女Yちゃんが、集合時間になっても帰って来なかった。
母親が他の参加者と付近を捜すも見つからず、それから30分程して警察が到着。
自体を重く見た警察は、地元消防団と協力し、100人体制の人員を導入し捜索に当たった。
辺りは鬱蒼とした竹林と森が広がっており、夜になれば危険度は増すばかり。
警察犬を連れた私と他の同僚達も、必死の思いで竹林の中を駆け回った。
Yちゃんの持ち物を頼りに、捜査犬と共に後を追う。
まだ春先だ、夜になれば寒さも増す。
ましてや暗くなればこの辺りは明かりも無くかなり危険だ。
何としても明るいうちに見つけなければ。
だが、そんな思いもむなしく、Yちゃんの手がかりは、いっこうにつかめないまま。
捜索隊の連中にも、焦りの色が伺えた。
そんな時だった。
「ワンッ!」
捜査犬が今までで一番の反応を示したのだ。
「よし、いけ!」
思わず声に力がこもる。
木々の間を捜査犬と共に走りぬける。
衣服に何かが絡まるが、気にしている場合じゃない。
急げ、もっと早く!
近い、私はそう心の中で確信していた。
気がつくと、周りからも何やら走り寄る音がした。
一瞬辺りを見渡す。
他の同僚達だ。
私と同じ捜査犬を連れている。
間違いない、Yちゃんはすぐそこに……!
が、次の瞬間、竹林の獣道を走っていた私の足は、そこで止まってしまった。
丁度獣道が交差点のように交わる、少し道が開けた場所。
他の同僚達もだ。私と同じ場所でその足を止めていた。
そこには、何も無い。
私達と、犬達以外に誰も。
困惑した私達は互いに顔を見合わせた。
その時だった、突然犬達がけたたましく吠え始めた。
驚いた私達は急いで犬をなだめた。しかし一向にいう事をきこうとしない。
一般の犬ならいざしらず、特殊な訓練をつんだはずの警察犬が、こんな行動を取るなんてあまりにもおかしい。
私達の制止の合図にも目もくれず、犬達は吠え続けると、やがて上空を見上げ、更に
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コメント(6)
お巡りは人間の屑、社会のダニ
匿名さん
Googleに何があったの?
メノン
盗○?作者が他のサイトにも投稿してるんじゃない?
メノン
これ、Googleにあった気がします…
(゜´Д`゜)
Googleで怖い話と打ったら この話が出てきたんです。
たくと&らな
けっこう怖い
あいま