大学一年生の夏、実家に帰省した頃の話だ。

東京の一人暮らしでいつもバイト三昧の日々を過ごしていた俺は、たまには顔を見せろと親の一声もあり、久々に実家暮らしの恩恵を受けることになった。

何もしなくてもご飯は出るし、洗濯物だってたまらない。
こんな生活がいつまでも続けば、なんて怠惰な日々を過ごしていたある日の事、

「やっべ、もう2時じゃん……」

忙しない蝉の声に目を覚ますと、俺はベッドから起き上がり、階段を降り1階へ。

冷蔵庫で適当に食べる物と飲み物を繕うと、俺はそのままリビングへと向かった。

リビングからは、午後のワイドショーに良く出ている名物アナウンサーの声が聞こえてくる。

誰々が不倫しただの引退だのと、実にくだらない会話が、テレビから流れている。

「あれ……誰もいないのか?つうかつけっぱなしかよ」

てっきり妹か母親がいるのかと思っていたが、リビングにはテレビがついたままで、誰もそこにはいなかった。

「たっく……まあいいや」

冷蔵庫から持ってきたサンドイッチを口に運び、それを牛乳で流し込む。

別に興味もない芸能ニュースに目をやりながら、サンドイッチの最後の一切れを口に運んだ時だった。

「おはよ、」

不意に部屋の入り口から声がした。

「あっ?何、お前いたの?」

妹だ。高校2年、夏休み真っ只中、短パンに半袖といういたってラフな格好で、妹がリビングに姿を現した。

「また昼過ぎまで寝てたの?寝すぎじゃない?」

「うっせえな、お前は俺の母ちゃんか」

「何その言い方?可愛い妹が、久々に帰ってきた兄貴にかまってやってんのに」

「誰もかまってなんて頼んでねえよ。お前こそ、俺が家にいなかった分、かまってもらいたいんだろ?」

冗談めかしてそう言うと、妹が、俺の座っていたソファーに飛び乗ってきた。

「危ないな~」

「ねえ兄貴、コックリさんしよ?」

「はぁ??」

何を言い出すのかと思えば、いきなりコックリさんをしようと言ってきた。
ていうか何でコックリさん?しかもこんな昼真っから?

「この前友達と学校でやったんだけどさ、ちょっと面白かったから、兄貴も帰ってきたし、家でやれないかなって思って」

「いや、普通家で、しかも兄妹でやんないだろ?」

「ええ~いいじゃんやろうよやろうよ~!」

俺の肩を掴んでブンブンと振り回す妹、やめろ伸びる、買ったばっかなんだからこのシャツ。

「分かった分

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コメント(1)

実話ではなさそうだが、結構いい感じ。

コオリノさんの投稿

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