呪いってのは、俺が思っていた以上にそんな単純なものじゃなかった。これは、そんな話だ……。

まだ俺が大学一年生の頃、当時俺は大学のY先輩の家に入り浸っていた。

Y先輩の家には常に5人~8人ぐらいの人間が出入りしていて、皆何をしているかというと、朝から晩までとにかく麻雀。

寝ても覚めてもだ。誰かが寝たら手が空いてる奴と交代。そうやって一日中雀卓囲んでた。

そんなある日、

「なっ呪いの地蔵、見に行こうぜ?」

深夜1時、皆のテンションも深夜テンションに切り替わってきた頃に、Y先輩と良くつるんでいたH先輩が突如言い出した。

部屋にいた5人が一同はあ?って顔でH先輩の方を振り向く。

この人はたまに思いついた事をそのまま口に出す癖がある。その時もまあ、はいはいでたでたと思ってたんだけど、

「何それ?面白そうじゃん!」

と、Y先輩が超ノリ気で、その言葉に他のメンツも話しに乗っかりだしたんだ。

その後の行動はめっちゃ早かった。あれよあれよという間に皆車に乗り込んで目的地へと出発。

行く途中の車内で、俺はH先輩から件の呪いの地蔵の話を聞いた。

場所はK市にある○倉南区にある古い神社だ。

その神社にちょっとした桜並木の細道があって、墓石がいくつか立ち並ぶ場所があるんだが、その墓石に隠れるようにして小さな御堂があるらしい。

その御堂の中に呪われた地蔵があるとの事。

ありきたりな眉唾もんの話だが、見に行くなら今しかない。と思い、H先輩はあの場で皆を誘ったらしい。

「ここココ、あの馬鹿でかい木が目印なんだよ!」

運転していたH先輩はそう言って車を止めると、子供みたいにはしゃぎながら車から降りて神社の中へと入って行く。

皆その様子をやれやれといった感じで笑いながら、境内の闇の中に、吸い込まれるようにして進んで行くH先輩の跡を追った。

予め用意した懐中電灯を頼りに、暗闇の中を進んでいく。

時刻も深夜2時を回っているせいか、流石に境内には陰湿で不気味な雰囲気が漂っている。

間違っても一人では来たくない場所だ。

だが今は、若干騒がしくもあるが大人が5人もいる。まあ逆を言えば、大の大人が揃いもそろって何やってんだって話だが。

とりあえずそのおかげもあって不思議とそんなに怖いという印象はなかった。

「おーい、ここだここ!」

H先輩の声の方に明かりを向けると、無機質な平たい石の表面が明かりに照らされた。

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コメント(5)

面白ければどっちでもいい

扉開けて数年も立ってたら、さすがに移動撤去されるんじゃない?

俺の親戚の叔父さん、じ〇つして一ヶ月ぐらいしてからし〇だって聞かされたよ?家族が世間体気にして密葬する場合もあるからな。

御堂と地蔵が消えたってとこから急に松っぽさが…。そこまでは面白かった。

Y先輩が亡くなったのは地蔵を見に行って一週間後。その一週間の間に大学を中退したのだとしたら急すぎるし、仮にスグに中退したとしても、Y 先輩の訃報を知らなかったというのも不自然すぎる。惜しい。

コオリノさんの投稿

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