…………ましょう……て………つぎは…………

暗闇の中 小さな声だけが 何処からか聞こえて来る。その声は強弱をつけているようで 何処にいるのか?方向が定まらなかった。

耳を澄まし声を拾おうと回りの音を消し その声にのみ意識を集中させる。


……たの………ねが……叶えま…ょ……こうして……
次は……びこ……て………


それは 弾みをつけている様にも聞こえた。
歌?歌をうたってる?
こんな真夜中の真っ暗な闇の中で?


数歩歩いて 立ち止まり そして耳を澄まし声を拾う。その行動を何度か繰り返すうちに 声の主に近付いている事に気付き 嫌な汗が流れた。



少女は歌う。

あなたの望み叶えましょう こうして ここに血を落し 次は 辻を飛び越えて 最後に辻の真ん中で供物を私と食べたなら あなたの望みは今 叶う。

暗闇の中 白く輝く少女が 辻の上でポンポン跳ねて遊びながら 歌っていた。


物陰から その少女を見ていた時 足に小石が当たり 軽い音を立てた。

その瞬間 少女はフッと消えてしまった。

その出来事に 呆然と立ち竦んでいると 頭上を少女の笑い声が走り去って行き 辺りは無音の暗闇が広がっていた。


少女が何者かは 分からない。
けれど 少女が歌っていた歌は ある種の呪いの様なものを歌っていたのではと 静寂の中 走り去って行った少女の声が消えた方を見ていた。


そんな事があったのも 忘れるぐらいの忙しさで日々 仕事に追われていた ある日 昨日まで 元気だった部長が倒れたと一報を受けた。

そして もう一人……。
社内で1、2を争う程の美人のHさんの風貌が真逆に思える程 変わってしまっていた。


そして社内で囁かれた噂。
Hさんは部長からセクハラを受けていた事。
執拗にHさんに迫っていた事。
Hさんが部長に呪いを掛けたんじゃないか?という話。


頭の中にフッと浮かんだ少女の声……。
まさか ?!


仕事を終え 帰宅しようとカバンに書類を入れていると フラフラと覚束無い足取りで 帰宅しようとしている Hさんの姿が目に入った。


何となくだけど……本当に何となくだけど…
何か凄く嫌な予感がして…
カバンに書類を乱雑に押し込むと Hさんを追う様に会社から出た。


出たからって何をする訳じゃない けど…Hさんの後を付いて行った。
途中で Hさんはコンビニに入り 何かを買った。
出て来たHさんの手には小さ

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