この話は昔、祖父が話してくれた話です。


祖父の親戚にイラク戦争に兵士として参加した人がいるらしく、その人がイラクから帰ってきたときの話なんですが、当時その話を聞いて衝撃を受けました。

その人は無事イラクから帰ってきましたが、その人は別人のように変わっていたそうです。その人は戦闘中に右腕を負傷し、右腕が無い状態でした。それなのに、夜になるとない右腕が痛むと言うのです。腕がなくても、指先まで不思議と感覚は残っているらしく、その痛みに悩まされていました。恐らく、心的外傷後ストレス障害の影響だと祖父は言ってました。また、車が通る音や小鳥の鳴き声を聞くだけでも恐怖を感じ、思わず失禁してしまうほど怯えていたそうです。これは車の音は戦場でのジープの音、小鳥の鳴き声はクゥエート・フィールド・チキン(化学兵器の早期発見のために檻に入れたニワトリを車両で飼っていたという)の影響だと祖父は言っていた。
その人は自分は戦争犯罪者だと思い込み、また自分だけ生き残ってしまったという死んだ仲間への罪意識で、自分を責め続ける日々を送っていた。
その人の話によると、夜寝ていても銃声や悲鳴が飛び交い、埃のにおいを感じるそうだ。そして、戦死した仲間が「なぜ生きている」と自分に問うので毎日毎日泣きながら謝っていたという。
結果、その人は自ら命を絶った。
戦争は終わったが、その人の中ではまだ終わっていなかったのであろう。終わらぬ幻肢痛に悩みながら…

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