と気付いた時、間に合わずそのまま右側の車輪で乗り上げる感じで轢いてしまった。

「あい、やっちゃった」

何を轢いたのか、バックミラーで確認すると、亀と思われるものが回りながら左側の路肩へ転がっていった。

左側へ路駐し降りて探した。しかしどういうわけか何もいないのだ。生き物の気配すら感じない。

風がなく音が全くない静かな時だった。暫く探していたが、仕事中でもあったため、車に戻り仕事を開始した。

この黒い影は物理的におかしかった。

街灯やマイカーのライトが当たっているのにも関わらず、黒い影のままだったのだ。この黒い影は、某信号機の手前で地面から湧き上がるように突然現れたように見えた。

この時深夜2時を少し過ぎた時間だった。
風がなく静寂な時だった。

恩納村の警備を終え読谷村向けに走行しながら、轢いてしまったと思われる場所で、スピードをおとして亀らしきものを探していた。右側の路肩をチラチラと見た。やはり何もいない。諦めて読谷村へ向かった...

突然手に衝撃が走り我に帰った。

目の前がマイカーを軸にぐるぐると回っていた。あの亀の様に...

回っている間は走馬灯の様に時の流れがゆっくりと感じていた。マイカーが止まっても暫くボーゼンとしていた。

後ろを走行していた車の人が路駐して、マイカーを僕と一緒に路肩へ移動してもらった。この人が云うには、僕は蛇行運転してたらしい。

僕は事故をおこす前、恩納村の途中あたりからの記憶が全く覚えていない。記憶がないまま数km先走った事になる。眠気とかはなかった。

曲がりくねった道が多く、数km先も記憶が無いまま走れるのかと疑問に思った。感覚で謂うなら、恐怖体験第7位「呼ばれる」と同じ感じだ

ブレーキは踏んでない状態で大木にぶつかっていた。

マイカーは原型をとどめてない。歩行者がいない事と僕自身無傷である事が奇跡だった。

本来なら僕や誰かが死んでいた。

実は運転前に法華経を読誦していた。(日課として運をためてる)

この場所が曰く付きだと当時の僕は知らなかった。

あの黒い影は幽霊ではない事は分かっていた。神がかり的な何かと感じていた。
これは一種の警告の様な感じだった。

この日を境に、長きに渡る恐怖の幕開けとなった。


第3章
無言電話


あの事故の2日後真夜中2時、マイカーが大破したので、名護市の

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