を見ることは無く店を出ることが出来た。そう、出口を出るまでは…。
俺「なぁ森山、本当にそれでいいのか?俺はやっぱり辞めるわ、店長や副店長には悪いけど。正直すげえ怖いし…。」
森山「・・・」
俺「おい聞いてんのか?二人で辞め…」
森山「・・・あ・・・・あれ・・・」
森山はそう言って目の前の店を指を指した。森山が見たのはすぐ想像出来たため、俺は店の中を振り返らずに急いで森山の手を引っ張り一目散に走った。
少し落ち着いた後、
俺「明日もシフト入ってんだろ?じゃ、じゃあまた明日な…」
森山「はい、また明日…。」
森山はか細い声でそう答え、それぞれ帰路に着いた。俺は今の出来事のせいで、一人で歩いて帰るのが怖く、仕方なく親に迎えに来てもらった。何しろド田舎で電車もほとんど走ってなく、街灯もない中で3kmも歩きで帰るのはたまったもんじゃない。今思えば、逆方向とはいえ森山もきっと同じく怖いおもいしてるから乗せてやれば良かったと少し後悔している。しばらくは、親に迎えに来てもらうことにした。
当然、その夜は眠れず、翌日は寝不足のままなんとか大学の授業を終え、昨日の件でかなり抵抗はあったがバイトに向かった。
しかし、同じ時間帯のはずなのに森山の姿は無かった。
予想はしてたが、無断欠勤で、携帯は繋がらず、家の電話にも出ないらしい。
バイトが終わった後、心配なため森山に電話をかけるが、「おかけになった番号は…」と聞こえるだけ。その後も電話をかけるが同じ繰り返しになり、メールも届いてないらしく、現在まで音信不通になっている。後で分かったことだが、森山はその2週間後くらい(ここら辺は曖昧)に店に来て、店長に無断欠勤を謝罪し、そのまま辞める意思を伝えたらしい。森山は俺や他のレジのパートやバイトには何も言わなかったが。
その日、俺は念のため、店長達に懇願して、レジを離れて警備室で昨日の防犯ビデオを見せてもらった。だが、映像にはあのスーツの男の姿はどの角度にも映っておらず、映っていたのは何もないのに慌てふためく滑稽な自分の姿だけだった。
店長「俺君、少し疲れてんじゃない?目の下の隈すごいよ?倒れられても困るから、まぁ今日は早く帰って寝なさい。あ、レジの人達には俺から言っとくから。」
俺「いえ、大丈夫なんでレジ戻ります。それと、後でまた俺から森山に連絡出来るか確認してきます。仕事戻るんで失礼します。」
副店長と違って店長はなにも知らないから仕方がない

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コメント(6)

コメントありがとうございます。 森山が見たのは、おそらく中年のスーツの男だと思います。一緒に店を出たその時は、俺は直視はしませんでしたが、なんとなく気配は感じていました。

面白いし場面が想像出来ました!! 実際体験したら相当怖いでしょうね!!

森山さんは何かを見たって事ですかね

投稿者です。 コメントありがとうございます。 私も自○した店長の無念が晴らされていることを願います。 また、誠実で真面目な人が報われないことのない世の中になればいいと思っています。

コメントありがとうございます。 あれからはああゆう体験をすることはありませんでしたが、あの恐怖は二度と体験したくないですね。今でもあの感触を思い出すと鳥肌が立ちます。

店長さん真面目な良い方だったのですね。切なくて気の毒です。成仏してますように!バイト続けた勇気に拍手!

チョレギサラダさんの投稿

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