今から5年以上前になるだろうか?季節は秋で県外に住んでいる弟が帰郷した。
その際に弟と一緒にドライブに行ったのだが、はじめは普通に本屋に立ち寄って本を読んでみたり、ご飯を食べに行ったりしていた。
何せ都会のように沢山遊ぶ場所が無い為、車内で話をしていると弟が「心霊スポットに行こうか?」と切り出した。
私も暇だし軽く「いいよ」と返事した。
住んでいる土地にもかかわらず、私はほぼそんな所へ行く事がないので「どんなところがあるん?」と弟に聞いてみた。すると弟は以前同級生が女の霊を見たと言っていた、「◯山があるよ」。と返してきた。
私は行った事がないので「じゃあそこに行こう」と賛成し、弟の運転で◯山へ向かった。まだ夕暮れ前で薄暗い感じだったのでそこまで怖さは感じなかった。
ただ山の中は思ったよりカーブが多く、車の運転は隣で見て大変なように感じた。
途中の木が生い茂ったカーブにさしかかった時に「ここら辺で女の霊を見たって!」と教えてくれたが、辺り見回しても何も変わった様子は見られなかった。
それからいくつか曲がり道を通りすぎ、ようやく山頂付近にあるお寺?神社?に着いた。
そこは駐車場も10台以上止められ、山から町が見下ろせる絶景ポイントとなっていた。
私たちはその駐車場に車を停めて、
「景色がいいなぁ、ちょっと眺めよう」と数分景色を眺めた後、寺?神社?のような所に近づいて行った。そこは社の手前中央に鳥居そして鳥居の左右をがっちり固めるように小さな地蔵が所狭しと無数に並んでいた。その地蔵達は長年、雨、風にあたり
劣化しており、苔むしたものも多数あった。私は近づき地蔵達を凝視すると、これは水子の霊を鎮める為に置いているのだなとイメージが湧き上がった。
すると弟から「なぁ兄貴、そろそろ帰ろう」と催促の言葉が発された為、その鳥居をくぐる事なく車に乗り込み、弟の運転で山道を帰った。車の中で弟が気まずそうに「なんか鳥居の近くで女の霊がチラッと見えた気がする」と告白した。
「えっほんと」と何も見えてなかった私はあまり気にせず、外の景色を眺めていたのだが、山を下る途中から次第に【ガタッガタッガタッダン】と車の振動が大きくなった。
弟を見ると一点を見つめた様子でブツブツ呟きながら思い切りアクセルを踏んでいた。山道は舗装されているがデコボコ道でスピードを上げて走行すると車体が酷く揺れる。それ

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コメント(3)

神社にお地蔵さん?

ありがとうございます。 そんな危険な目に合うとは思っていなかったので今後は控えようと思わされた出来事でした。

そんなに霊感があるのに自ら近づいちゃだめですよ(^-^) 御二人も力があるから呼び寄せてしまったみたいですね。命を大切にしてくださいね。

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