24歳の誕生日の時に経験した話です。

私は7月生まれなのですが、その日はとても暑い日でした。

職場の友人5人が、都内Oで誕生会をしてくれました。その後、テーマパークへ移動し疲れるぐらいにはしゃぎ、遊び疲れたので一休みした時
友人A「夏だしお化け屋敷に行かない。」
みんなに提案しました。

女の子も居たのですが、みんな大賛成で都内のDにある、お化け屋敷に行きました。

お化け屋敷のテーマは「鏡」でした。
物語内容は、双子の女の子が主人公の内容だったと思います。
この日は、私の誕生日だということで、私が先頭で先に場内へ入ることになりました。

中に入ると、それなりの雰囲気がありみんな私にしがみ付いて来ました。服がヨレヨレになる位に引っ張り回され、まともに前を向けませんでした。

中の細い通路に差し掛かると、そこは両サイドが鏡になっている場所でした。合わせ鏡です。
通路をゆっくり進んで行くと突然、鏡の中に双子の女の子が浮かび上がり、甲高い声で笑うという演出が始まりました。
その瞬間、友人達は一斉に「うわぁ~~」と悲鳴を上げると同時に先頭の私を突飛ばし、一斉に出口へ一目散に走って行きました。私は友人達に腕と背中を踏まれ、直ぐに起き上がれずに居ました。

「いってぇーな。あいつら。俺が出たら、お仕置きだ!!」独り言を言いながらようやく立ち上がると、通路の薄明かりのほうから、
「お兄ちゃん、大丈夫?痛かったでしょ。」と小さな女の子の声がしたのです。
最初は、「家族に置いて行かれたのかな?」と思ったのですが、姿が暗くて見えませんでした。

声のしたほうへ近づいていくと、白いフワっとしたワンピースを来た7.8歳位の女の子が居ました、赤い靴が印象的だったのを覚えています。

私「迷子になったの?」
女の子「ちがう。」
私「お父さん、お母さんは?」
女の子「知らない。」
私「とりあえず、一緒に外に出ようか?」
女の子「ううん。(顔を横に振る)」
私「こんな暗くて怖い所に居たら、怖いし危ないよ。」
女の子「ここで、お父さんとお母さんを待ってる。大丈夫だよ。私慣れてるから。」

女の子はニッコリ笑うと、また中のほうに戻って行きました。
私は、踏まれた背中と腕が痛くて、追っ掛ける気力がなくそのまま、出口へ向かい無事ゴールしました。

出口では、友人達が待ち構えて居ました。
「本当にごめんなさい。突飛ばしちゃって。」
謝罪が第一声だった

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コメント(2)

コメントありがとうございます。 その時は、幽霊だと思ってしゃべってなかったです。本当に、存在がフツーだったので。

あわせ鏡は、良くないですよね。霊道になってしまうから、何度か怖い経験あります。幽霊さんと普通に会話するなんて恐るべしですね。

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