雨の降る夜だった。用足しを済ませた俺は腕時計を見て憂鬱になった。もう夜中の11時。天気も悪いし馴れない場所に来ていたためどこか休める場所が欲しかった。カーナビを見ると少し行ったところに集落があった。今日は他にあてもないしそこの集落の人に世話になろう、と思い車を走らせた。村に着いた俺は近くの家のドアをたたいた。すると中からおじいさんと孫と思われる小学生くらいの男の子が出てきた。玄関の側には犬小屋もあって柴犬が一匹眠っていた。
俺「すみません、この雨にやられて道に迷ってしまって。今晩だけ泊めてもらえませんか?」
老人「それはそれはお気の毒に。このようなボロ屋でよろしければどうぞ御上がりください。」
とても心の優しい人で助かった。そんなことを思いながら家に入ろうとした刹那、犬小屋で寝ていた柴犬が突然起きて俺に向かって激しく吠え始めた。
老人「コラ、ハチやめないか!」
おじいさんが叱りつけても吠えるのをやめないハチ。それどころか、今度は子供まで怯えた顔で泣き出したのだ。
老人「どうしたんだテツ?お客人の前だぞ。静かにしないか。」
しかしいっこうに泣き止まないテツ。奥からもう一人、テツの姉と思われる人がテツをなだめて奥の部屋へ連れて行った。その後で俺はおじいさんに茶の間へ案内された。一段落しておじいさんと一服していると、こんな夜中だというのにここの集落はどこか落ち着きのない様子で、さっきから人が往来しているのが窓から見えた。
俺「ずいぶん慌ただしいですね。」
老人「えぇ、実は先ほど警察から連絡がありましてね。ここの村の若い女が何者かに殺されたとかで。」
俺「殺人ですか。」
老人「はい。もう少ししたら警察が来るんです。その時のために今皆して対応をね。」
自分の泊まっている村で殺人の被害に合った人がいるとは思ってもいなかった。警察が来ればより一層うるさくなるだろうな。ここにいるのも迷惑になるな。そんなことを考えて俺はこの村を出ることにした。
老人「気を付けてな。」
俺「はい、ありがとうございました。」
警察とすれ違いにならないよう、俺は獣道から他の宿を探しに車を走らせた。
テツ「さっきの人行ったの?」
老人「今出ていったよ。それよりさっきは何であんなに泣いたりしたんだい?」
テツ「おじいちゃんには見えなかったの?」
老人「見えなかった?」
テツ「さっきのおじさん、背中に赤い服を着た女の人をおんぶしてたじゃないか。」
老人「何を

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コメント(2)

目球のことです。子供が目が怖かったと言っていたのは、女の目が無かったからです。殺人犯は女の目球をくりぬいていたんですね。わかり辛くてすみません。

ふたつの球ってなんの事ですか?

ダイトさんの投稿

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