小学5年の頃の話。

当時は施設に入ってた関係でクラスは俺を含めて三人。
書道の時間での事なのだが、書道の時間が2時間あって、その後に中休みって感じの授業形態なのだが、授業が始まって半紙を用意し、墨汁を入れて少し炭で擦る作業をしていたら、突然終業のチャイムが鳴った。
突然だったから唖然としてると、他のクラスの人が一斉に出て来た。
先生もなんか焦って、どうしたと他の人達に聞くと、終業だと言う。
そんな筈はない!さっき始まったばかりで、中休みまではもう1時間ある!そんな事を言っていたが、他の先生が来て終業だと伝えられて、渋々納得するしかない感じで先生は戻ってきた。
みんなで集中したから時間を忘れたと言う事にされたけど、俺達のクラスの時計だけは、俺達の思う時間を指していた。
あの時の経験者はもう俺しか生きてはいない。
ただ気になるのは、あの時を境に微妙に色々な事が変わっている。
もしかしたら、パラレルワールドに来てしまったのかもと思えてならない。

同じ経験がある方がいたらわかると思う。ボーっとするような、酔ってもいないのに酔ったような感覚が忘れられない。

この怖い話はどうでしたか?

コメント(1)

生存者一人が怖い

じんさんの投稿(19)

もっと見る

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード