ても気に入った様で、Mが止めよう。と言う前に「ここに決めようぜ!」と、言って来ました。
Mは「他も見てみたい」と言いましたが、結局Kさんと不動産屋のおばちゃんに押し切られる形で契約する事になったのです。


引っ越しを一週間後に控えたある日、Mから私に電話が有りました。

M「S、今から会えるか?」
私「あぁ。構わんで」
M「じゃ、今から行くわ」

ピンポーン♪

私「開いてるで!」

やって来たMは、私にアパートが決まった事。一週間後に引っ越す事。を話して来ました。

私「無事に見つかって良かったやん!」
M「本当は引っ越したく無いんだけどな」
私「は?何でやねん」
M「何か…あんま良くない気がするんだ。あの部屋」
私「又、何か感じたんか?」
M「あぁ。…後は、写真かな」
私「写真??」
M「うん。押し入れの中にあったんだ」
私「押し入れの中に?どんな写真が?」
M「幼稚園か保育園かの遠足みたいなのの集合写真。保護者も一緒に写ってた」
私「前の人の忘れ物なんちゃう?」
M「私もそう思った。でも…その写真手に持った瞬間、鳥肌立った。それにさ、皆笑ってるんだよ?子供達も母親達も。でも…一人だけ笑って無かった。一人の母親だけ」
私「何か気持ち悪いな?」
M「だろ?その上、不動産屋のおばさんが奪い取って持ってたファイルに隠すみたいに挟んだんだよ」
私「オバハンに聞いたん?」
M「前の方の忘れ物でしょう。ってさ。なら、奪い取る必要無いだろ?あのババァ、絶対何か知ってるよ」
私「事故物件か?」
M「聞いても、違う。って言い張るだろうな。引っ越してから何も無きゃ良いけど」
私「お母さんには話した?」
M「いや。まだ、話してない」
私「引っ越す前に見て貰った方が良いんちゃうん?引っ掛かるんだろ?お前が引っ掛かる時は必ずなんかあるやん」
M「そうだなぁ…。まっ。近々話す」


引っ越し当日。
私も手伝いに行きました。
日当たりが良く、普通に明るい部屋でした。

でも…

Mの言い知れぬ胸騒ぎは気のせいでは無かったのです…。

それは…Mが引っ越して三日目の夜に姿を現したのです。

その夜、Kさんは地方まで配送の仕事で出掛け不在。部屋にはM一人でした。
なかなか寝付けなかったMはコンポで好きな歌手の唄を聞いて居たのですが、音が途切れる様になり…やがて唄に混じって女の含み笑いの様な声が聞こえる事に気付きました。

「ふふふっ…」

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コメント(7)

告知義務って、直後の客にのみ発生するんじゃなかったっけ。だから事故後は、わざわざ人雇って人住まわせて義務を消化したりしてるでしょ。

絶対続き読む!

続き読みたいです

事故物件かは告知義務あるんだけど? ヤバイ経験してきた人がヤバイと思ってるのに 本人も無理ならなぜ言わないの? その辺、自分から地雷原に足突っ込むタイプの人?

このお話大好きです!

ネカマの会話か!

読んで下さい笑

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