従姉のお父さんは従姉を溺愛していたらしいです。

『らしい』というのは、従姉のお父さんは従姉が1歳になる前に事故でなくなっているからです。

本当に娘が大好きで、生まれてくる前からデレデレだったようです。


そして月日が流れ、従姉は結婚を機に実家を出ることになりました。

引っ越しも無事終わり、実家から持ってきた荷物を整理していると荷物の間から1枚の写真が出てきました。

それは、バイクに跨り、笑顔を向ける父の写真でした。

父の写真を持ってきた覚えはなかった従姉ですが、何となく父が心配して着いてきてくれたように感じ、大事にそっとしまっていました。


それからまた数年が立ち、従姉は離婚したため、また引っ越しました。


引っ越しも無事終わり、荷物整理していると、またあの父の写真を見つけました。

またお父さんが着いてきてくれたんだな、と思った従姉はまた大事にそっとしておきました。


そしてまた数年たち、従姉はまた結婚しました。


そして新居に引っ越し、荷物整理をしていると、また父の写真が。

本当に娘が好きなんだな、と思い、従姉は今度はいつでも見えるように写真立てに入れて飾ることにしました。


そして、数年後、従姉に子どもが生まれ、その子が5歳になると

「じいちゃん!○○(従姉の子どもの名前)だよ〜?」とその子は写真に向かって話しかけていました。

従姉がどうしたのか尋ねると、その子は「じいちゃんが、私が大きくなったから誰かわからんかったって言ってたから教えてあげてたの」と言ったそうです。


その日以来、その子は教えてもいないのに写真にお水をあげたり話しかけたりするようになったそうです。

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コメント(2)

#物好き…さん そうかもしれないですね。 怖いものではないというのが本能でわかってるのかもしれないです^^*

やっぱり子供だと、変な所から声が聞こえたりするし、聞こえても、驚かないのかな?

クロさんの投稿

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