心の中で何度も言いました。

「ごめんなさい。
遊んであげられないし、あなたを助けることはできない。
私じゃなにもしてあげられない。
許してください。本当にごめんなさい。ごめんなさい」

と言い終えたあと、走って帰りました。
その間は、「言い終えた、やった」という気持ちと許してくれるかなという気持ちでいっぱいいっぱいで、その声が聞こえていたのか、分かりませんでした。

その数日後、その道を通りました。
また、聞こえるのかなという不安でいっぱいでしたが、もう聞こえてくることはありませんでした。

よかった、伝わったんだと、
安心したのと同時に、母はとてもすごいと子供ながらに強く感じました。
数年たった今でも忘れられない体験で、まだ鮮明にその声を覚えています。

でも、そのことを母に話すと、

「えっ、覚えてないの?
他にもいろいろあったんだよ」

と言っており、
ここからは本当に覚えていなくて、母から聞いた話です。


その声が聞こえていた時、後ろからずっと赤いもんぺを着たおかっぱ頭の女の子がついてくると泣きじゃくっていたそうです。
でも、門をくぐると消えるんだそうです。

そのことを母は沖縄の友人に話したそうです。
その友人によると、そこは戦争の頃の防空壕で、亡くなった子なんじゃないかと、
また、その門の上にシーサーがいたから聞こえなくなったのではと話してくれました。

それを聞いて、シーサーは本物の魔除けで家を守っているのだと改めて思いました。

また、そのことが起こる前にもあり、
帰りの会の時に先生の話を聞いているのに、オルガンの音とおばあちゃん達の歌が聞こえてきて話が分からないと言っていたそうです。
その歌は戦争の頃に歌われた歌だったと祖母から知り、その歌を歌ってくれました。
その歌を聞いた私はこれだったよと母に話していたそうです。


今となっては不思議な思い出ですが、あのまま誰にも相談しなかったら、私にとって沖縄は怖い思い出になっていたと思います。
また、戦争の話を聞くたびにこのことを思い出します。あの女の子はもっと遊びたかったんだろうなと悲しくなります。
まだあそこにいるのではないかと思うと胸が痛みます。



でも、沖縄の暮らしはとても楽しかったです。
海は綺麗で、観光地も多いし、食べ物も美味しくて、また暮らしたいぐらいです。

長々とお話をしましたが、最後まで付き合ってくださりありがとうございま

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コメント(1)

適切なアドバイス良かったですね。女の子は独りぼっちで、そこにいたのかな?今は成仏して、母のもとにいること願っています。切なくて心が痛いです。

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