これは、俺がまだ小学校6年の話。

当時の俺は好奇心旺盛で、田舎の電車トンネルを友人(Aとする)と一緒に、夜中の0時過ぎに歩いて探検しようとしていた。

決行日、両親が寝ている事を確認して、2階の窓から抜け出し、2M位積もっている雪にジャンプし、A とO駅で合流した。


Aは懐中電灯を持ち時刻表を照らし、0時以降電車が来ない事を確認し、トンネルの中に入り、線路沿いを2人で歩いて行った。

中間地点まで差し掛かったその時。
暗闇の線路から小さな音がする。
線路に耳を当ててみると、

「トトン。トトン。」

何だ?この音?

時間が経つにつれ、次第に音が大きくなる。

「ガシャ。ガシャ。」

まずい!電車が近づいてくると察した。
トンネル中腹地点なので、相当焦った。

「ヤバイ逃げるぞ!」の掛け声で猛ダッシュ。
トンネル出口が見え出た瞬間に、真後ろにまで貨物列車が来た所で、林に飛び込み間一髪でセーフ。

くたくたになり自宅に戻ると、玄関前でふと足元に青い光が見える‥。

その時、見えたと言うより頭の中で感じたのが、小さな子狸だった。

目を閉じて心の中で念じる……。
「ここは君のいる場所じゃないよ。お帰り。」
すると光は足元からスッっと消え、残った感情は、悲しい気持ちと優しい気持ちだった。

きっと逃げ遅れた狸が一緒に家まで憑いて来たんだなと感じた。

その翌日、友達と一緒にトンネル付近で線香を焚くと、狸の鳴き声が「キューン」と聞こえた気がした。

終り。

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コメント(4)

ボンバーさん コメントありがとうございます(´∇`) 30年位前のお話しなので、年期はありますね(笑)

優しい人間に出会えて狸も嬉しかったはず。とってもいい話しでした。

何故か懐かしさがこみ上げてくるような話でした!

匿名さん ありがとうございます。 大人になった今でもあの不思議な体験は、 忘れられません。

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