語り継がれている恐怖シリーズで、有名な話「紫美山」(紫尾山)があります
ご存じでない方の為にさっと紹介します

ーある人が鹿児島出水山地を友人たちとドライブしていると
夜中の12時ごろ突然、道路に霧がでた
冬に霧とは珍しいなァ、と話していると、霧はどんどん深くなり
やがて前も後ろも真っ白で何も見えなくなった
10分ほど走ったところで急に霧が晴れ、霧から抜け出たら辺りは明るい
何が起こったのかと窓から外を見渡すと
なんと朝になっていた
そんな馬鹿なことがあるかと、みんなが時計を見ると、車や全員が持っている時計が
12:10で止まっていた
それを隣で聞いていた人(芸能プロダクションの社長)が
「それ、紫美山違いますか?」と尋ねた
その社長は若い頃ヒッチハイクで鹿児島を回っていた
紫美山を歩いているうちに、どんどん日が暮れている
そのうち夜中になった
腕時計は午後11:40を指していた
ザザッと大きな生き物が走る音が聞こえたので
必死で走ると、パッートあたりが明るくなり
空を見上げると太陽がかなり高く迄登っている
そんなはずはない、ついさっきまで夜の山道を走っていたはずだと
腕時計を見ると、前夜の午後11:55で止まっていたというー

この話を友人にしながら
寺町を歩いていた、ちょうどお盆のころ

霊界の時計はこの世とは違う
この世の10分は霊界の10時間、いや
時空、存在がない世界なのだ…と、
ふと気づけば
さっきまで賑わっていた街並みとは違う
静寂で薄暗い雰囲気に友人と顔を見合わせた
話に夢中になり
道を間違ったかな?
寺町を歩いていた時刻は午後2時あたり
寺の門も閉じられている、その上に通行人が誰もいない
商店さえも閉じられている
お盆の時期に寺が閉門なんてあり得ない現象

ーとにかく、駅を目指そうー
言葉をかけながら
間延びしたような空を見上げる
オレンジ色のなんとも憂鬱な夕焼けが広がっている
スマホは電源が切れて使えない
ーやはり…ー
車一台も走らない道路を見ながら
途方に暮れていると、突然のクラクションに
友人と飛び上がった
その隙間で白い靄のような霧がすーッと抜けた
気付けば、交差点の脇に立っていたのだから

時空の隙間からポロリと
零れたように
寺町の賑わいの中に落とされた

不思議なことはその後
時計を見ると午後2時あたり
何も変わっていない
そのうえ、友人は異空間を歩いた記憶もないらしい
ーえッ、

この怖い話はどうでしたか?

コメント(3)

こんな話はいいねえ、時間をずらせば ありそうな世界、行ってみたい

この話知ってます 紫尾山ですね、 なんか、違う世界があるのは興味津々  異界と言うか、実際にある世界❓ですよね!

こういう話好きです

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