私(男)が看護師の新人として、働いた初めての職場で体験した話です。

1号室(仮)は2人部屋で、そこに認知症の高齢女性が入院していました。もう片方のベッドは空床でした。

その女性はいつもニコニコしていて話し方も優しい感じの方でした。しかし、点滴をするのをとても嫌がりました…。


ある日の勤務の時です。
いつもの様に、点滴をしました。すると、
女性「にいちゃん!にいちゃん!」
私「どうされましたか?」
女性「これ(点滴)とってくれよ。」
私「大事なお薬ですから…。」
女性「にいちゃん!にいちゃん!」
女性「これ(点滴)とってくれよ。」
……。

認知症の為、同じく言い回しを繰り返すので説明はするものの理解してもらうことはできませんでした。
この女性の家族にも本人が認知症で理解できなくても治療を続けて欲しいと希望されていた為、点滴を行いました。

女性「にいちゃん!にいちゃん!」
……。

私が部屋を退室する時でした…。

女性「………絶対に許さない…。」
低く小さな声で力強く、そう発言しました。

私は鳥肌が立ちました。その女性に対して申し訳ない気持ちはありました。

点滴が終わった頃に、また訪室しました。
私「〇〇さん、点滴が終わりましたので、外しますね。」
女性「にいちゃん!ありがとう。」
いつもの様にニコニコしていました。

その日の勤務を終えて、私は実家に帰省する為、1週間ほど休暇をもらいました。


休暇が終わり、休暇明けの勤務が夜勤でした。
勤務した時、1号室が空床でした。
その日、主任と私の2人夜勤でした。
私「主任、〇〇さんは退院されたんですか?」
主任「あぁ、〇〇さんはあなたが休暇してる時に急変してね…」
私「え!?…そうだったんですね。」

その女性は亡くなっていました。


それから夜勤をしていると、日付けが変わるあたりの時間にです。
ナースコールがなりました。
何号室か見てみると…。

1号室でした。

私「主任!1号室からナースコールです…。」
主任「…。」
主任「ナースコール故障したのかなぁ。一応部屋見てきて。」
私「わ、わかりました…。」

私は懐中電灯を持ち、渋々部屋に向かいました。
部屋の扉を開けるのが怖かったのですが、仕事なので確認しなければと思い、恐る恐る扉を開けました。
しかし、部屋の中には誰もいませんでした。
私は、内心ホッとしました。

ナースステーションに戻り、

この怖い話はどうでしたか?

コメント(4)

本当ですか? 私と同じ体験した事がある人が居るなら、ぜひ話してみたいです。

病院には摩訶不思議な事が沢山ありますね。私も看護師ですが、恐怖のあまり腰を抜かして動けなかった出来事が沢山ありました。

よくある怪談ですね どこかで読んだことがある

コメントありがとうございます。 オチがイマイチとか、ちょっとした不思議な事ってたくさんありますよね。 ただ、そういうのも慣れちゃうから。 人間が一番不思議な生き物かもしれませんね。

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