ち上がって、深くお辞儀しました。顔を上げたら笑顔でこちらを見ていました。
私は、軽く会釈をして笑顔で返しました。
そこは私のいる所から、10〜15mほど離れて居たのと、次の仕事を控えていたため、その様な対応をして売店に向かいました。
この仕事をしていると、色々な方と出会うため、この時はその方が誰なのか、すぐには思い出せませんでした。
お水とスポーツ誌を取り、レジで会計をしてる時に
(あの人って誰だっけなぁ………あ!)
レジ店員「2点で〇〇円なります。」
私「あ!…はい。」
レジ店員「どうかされましたか?」
私「なんでもないです。ちょっと思い出した事があって…。」
そうです。こっちを見てお辞儀をしたのは、あの全盲のAさんだったのです。
私はすぐに外来診療の待合に行きましたが、Aさんは居ませんでした。
その途端、物凄い鳥肌が立ちました。
Aさんは食事をした後、毎回完食していたのですが、綺麗すぎるんです。
茶碗にお米1粒ついてなく、お碗には、ワカメやネギ1つ残すことなく…。
あの時、Aさんは私を足音でわかると言いました。
しかし、私の勤めていた病院は、カーペットだったので足音なんて鳴らないはずなんです…。
見えていたんですかね…。
この怖い話はどうでしたか?
コメント(5)
もしAさんとやらが見えているのに全盲と偽っていたとしたら、見えている人を全盲と診断してしまう病院がアレですし、語り主の勘違いならカーペットでもわずかな音や振動、もっと言えば人の匂いとか、判別できる材料はいくらでもあるはず。単なる考えすぎかと。
あ
コメントありがとうございます。 確かに悪い人だとは、思いません。でも、もし見えていたのに演技をしていると考えた時、ゾッとしました。
ヘンリクセン
じわっと怖いです。人間怖い。
ポニョ
何か別の怖さと言うか不思議と言うか。悪い人には思えませんが。
あ
不思議だなぁ もし演技だったらなんでする必要があったんだろ?
御もやし