これはおれが20歳くらいの時の出来事だったと思う。

寝たきりで一人娘(おれの母)の顔も分からないくらいボケてて、介護施設に入ってたばぁちゃんが、経緯は忘れたが病院に運ばれたと夜に連絡があった時の事です。
親に連れられて弟と三人で病院へと急いで向かいました。
病院へ着くと先に着いてた親戚が何人か居たが、そんな事よりも院内の不気味さは、なかなかヤバかった。薄暗いとかでは無い。
患者のうめき声があちらこちらから聞こえるんです。
ボケが始まってる老人が集められてるエリアだったのだろうと思いまたが、まぁとにかく不気味にさがハンパなかった。
(怖っ!!)と思いながら医者の所に向かいました。
何を話したか覚えてないが、『今夜が山です』ってワードが出た事は覚えてる。

外に出ると親戚達が集まってて、親が親戚達になんか色々説明をして、それが終わると病室へみんなで向かった。
ウチの親が年長なので付き添いとかするようなのはわかるが、親が付き添うのかと思ったら、どうやらおれが一晩付き添うってことになるらしい。

ばぁちゃんが居る病室を探しながら廊下を歩いていると、あちらこちらでうめき声&独り言&たまに発狂。こんな所に三日と居られないと考えながら探していると、ばぁちゃんの部屋発見。どうやら結構奥側の様だ。

部屋に入ると奥に長い三人部屋にベットが二個、手前の一つはばぁちゃんが寝てて、もう一個は奥のカーテン側にピッタリくっついてて使われていないようだ。
どれ位みんなで居ただろうか・・・しばらくすると親戚一同帰っていって、その後親も帰ろうとしていたので、弟に『夜ずっと暇だから、家からバ〇ボンド全巻持ってきて!』と頼んだ。

(暇だなぁ・・・でもこんな夜に、こんな不気味な病院を散策出来ねぇしなぁ)と、ひたすら奥のベットでゴロゴロしてました。

数十分たった頃でしょう。いきなり

ドンドンドンドン!!
と俺のすぐ横の窓が叩かれました。
おれは一瞬にして頭が真っ白。
前もってカーテンは開けて確認してなかったが普通に考えて病院の裏側。こんな時間に人が通るわけもないし、窓をガッツリ叩かれる意味も分からない。心臓が口から飛び出るかと思う程ビックリしたオレは、恐る恐るカーテンを開けると、そこに立っていたのは




満面の笑みをした弟だった。
弟『えへへへへ(笑)ビビった?ビビった?(笑)』

おれ『おめーマジふざけんなよ!!マジビビったかんな!

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