これは、私が中学生の時に、学級担任から聞いた話です。"怖い"というより、"不思議"な話です。ここでは、この担任を"O"と呼ぶことにします。

これは、Oがまだ高校生だった頃の話です。

ある夏休みの日の夜。Oと男友達四人は、地元の河川敷で、玩具花火で遊んでいました。どこかの店で、たくさんの花火が入った大きな袋を3袋ほど買い、そして様々な花火に火をつけて遊んでいました。当時、その河川敷周辺は家が一軒もなく、その上夜は人通りもなかったのです。そのため、花火の音や声がうるさくても近所迷惑にはならず、思う存分に遊ぶことができました。

ある時、二人の友人が、3袋からありったけの噴出花火と連発花火を取り出しました。二人はそれらを一箇所にかき集め、横一列に並べ、そして一個一個に火をつけ始めました。それらの花火は一斉に火花を激しく噴き出し、その周囲の夜闇は一転して、ぱーっと明るくなりました。O達は花火を見て、はしゃいでいました。

その時、Oの後ろから、誰かの話し声が聞こえました。この時、Oの後ろに友達はおらず、そして河川敷には、O達五人以外は誰もいないはずでした。この時声に気付いたのは、Oだけでした。その話し声は、何と言っていたかはわかりませんでした。そしてOは、後ろを振り返りました。

見てみると、Oから後ろに少し離れた所に、二人の親子らしき人影がありました。花火の明かりにぼんやりと照らされ、微動だにせずに立っていました。それは、父親と男の子のようでした。親子は無言で、覇気のない顔で手を繋ぎながら、花火を眺めていました。そしてOは、親子を見て少し疑問に思いました。なぜなら二人の服装が、今の時代では見かけないものだったからです。

まず父親は、戦時中の日本人男性が着ていた"国民服"を着ており、帽子を被っていました。そして男の子は、黒い"学童服"を着ており、坊主頭でした。おまけに、男の子は"下駄"を履いていました。

友達は親子に気付かず、相変わらず花火を見てはしゃいでいました。そして花火が消えかける時、親子が口を開きました。男の子が、
「お父さん。...この人達、動いてるね」
と言い、そして父親が、
「ああ。そうだね」
と言いました。親子の声は、共に感情が込もっていませんでした。そして花火が消える寸前、親子

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コメント(3)

動いてるって言うのは、自分達はもう、幽霊で、動けないからってことかな?

なんか切ない親子だね

親子一緒でよかった。ひとりぼっちは辛いから!

ざさえさんさんの投稿

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