「ねえ、お姉ちゃん。」
道を歩いていると、女の子に声をかけられた。ゾッとするほど美しい顔だちだ。小さな顔、白い肌に大きな黒目がちの目。赤すぎる唇や涼やかな眉は大人っぽいが、どこかあどけなさが残っている。オカッパに切りそろえた黒い髪。今どき珍しいが、よく似合っている。
そんな少女が言った。
「あたしの妹の名前、知ってる?」
「え?知らないよ」もちろん知るわけない。
「あのね…もなかっていうの。あのモナカと同じよ。」
「へー!いいなー。私、モナカ大好きなの。」そうなのだ。私はモナカが大好きだった。あのサクサクっとした感じとアンコの絶妙なバランスが最高である。
「え?お姉ちゃん、もなか好きなの?じゃあ、あげる。じゃあね。」
「あ、えと…?」私はこころなしかワクワクしていたので、モナカを貰えなかった時にガクッとした。
そして、家に帰った。部屋に入るとものすごく寒かった。冷気は部屋の奥からくる。
「もしかして…クーラーつけっぱなし?」部屋の奥に行くと、冷蔵庫が空いていた。そして、中にはとても美味しそうなモナカが…もちろんお菓子だが。すると、あの女の子の声がした。
「もなか、好きなんだってね。だから、モナカの代わりにもなか貰って?」
「え?ちょっと待って!」
声はもうしない。しょうがない。モナカを頬張る。
モナカは驚くほど美味しかった。これ以上美味しいモナカは食べたことない。濃厚なアンコもとても美味しい。あっという間に平らげ、私はゴロゴロし始めた。すると、「ズル…ズル…」と音がする。
振り返るとなんと、女の子らしき物があった。らしき、と言うのは顔は昼に会った女の子と似ているが、体はボロボロ。オマケに、体全体の左側が崩れていた。「いやあああああ!」思わず叫んだ。すると、女の子が言った。
「もなか好きって…言ったれしょおおおお!」舌足らずだが、恐ろしい。
「ごめんなさい!私、お菓子のモナカを好きと言ったの!」
「なぁんだゃ。」そう言い放つと、女の子…もなかちゃんは消えた。

これだけです。読むだけでなく、想像してみて下さい。かなり怖いとおもいますよ?

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