地元住民は言う。

遭難者が言っていた木の根元とは大きい岩の塊であり、当然周辺には城もなければ山中に道や集落は無い。
今は緑が茂った原生林である。

ただし
確かに藩政時代には小さい見張り城みたいなのが山の上にあったらしい。
山中の幻の集落は、幕末から明治頃、鉱山開発調査で大勢の人が、鉱脈を見つけようと周辺に坑道を掘ったらしい。

結局、金属は採れたが、採算取れるほどの鉱脈は見つからず、主導者は破産。鉱山になることなく洞窟と山中でやけに平坦な土地だけある。

地元では、いいキツネに騙されたとか、山の神様が助けてくれたとか、話がある。

ちなみにこの地区では旧暦の12月12日は山に入ってはいけないと、先祖代々言い伝えがある。
12月12日は山の神様の日であり、
もし、12月12日に入れると、二度と帰って来ないらしい。

この怖い話はどうでしたか?

コメント(1)

ステキなお侍さん。好きな話です。

ぽっちさんの投稿(2)

もっと見る

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード