※この話はあまり怖くありません。

会社の同僚で地方からこちらへ出て来た、真島から聞いた話だ。

彼は飲み会の席に出された魚物の料理が出されると、毎回決まって箸を置く。

魚料理が苦手なのかと思っていたが、そのまま魚を捌いたり、開きや姿煮、塩焼きなどの状態で出されるのが苦手なのだ、という話を同期数名と飲んでいる席で聞かされた。

「何でそんなに魚苦手なの?食べれないわけじゃないんでしょ?」

「全然食べれる、むしろ海鮮系とかは好きな方だから」

「でも魚料理全然、手付けないよね」

「んー、魚そのものっていう感じの料理が苦手なんだよね、分かるかな?」

私は真島からその話を聞いて、よく魚の見た目(特に目玉など)がグロテスクに感じられ、苦手とする人がいるという話を思い出したが、どうにもそういう訳ではないらしい。

「何でそこまで魚の見た目に拘るの?」

「んー、見た目というか、子供の頃、ウチに魚の幽霊が来た事があるからさ、何か怖いんだよね」

真島は巫山戯たように誤魔化していたが、幽霊という言葉に私は心が惹かれた。

昔から人づてに聞く怪談や怖い話が好きな事を真島に伝え、もしよかったら聞かせてもらえないだろうか、とお願いすると彼は特に悩みもせず話してくれた。

「実際に俺が見たわけじゃないんだけどね、うちのお母さんが少し霊感?みたいなのがあってさ」

と、語り始めた真島の話をまとめると以下のような形になる。

真島はその頃、小学三年生となり近所の河原に学校の友人数人と連れ立って遊びに行っていたらしい。

地元では公園や学校の校庭、河原や山など外で遊ぶ事が多く、もっぱらその当時は子供達の間で釣りが流行っていたそうだ。

真島達も数人で釣竿を持って川の流れが比較的緩やかで、深さもそこまでない所で釣りをしていた。

釣った魚はその場で逃すか、解剖と称してその場で捌いていたそうだ。

「子供の頃だったから、なんて言うか、そう言う生き物の仕組み?みたいなのに結構興味があって、皆で魚囲んで腹切ったりしてたんだよね」

子供なりの無邪気な残酷さだが、その時は真島達は誰もそれを悪い事などとは思っていなかった。

友達が家から果物ナイフを持って来て、それを使って魚を捌いていたそうだ。

そして何匹目かの魚を捌いていると、河原の対岸にいた釣り人らしいおじさんが寄ってきて、真島達に少しきつい口調で怒ったそうだ。

内容は定かではないが、

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コメント(3)

生臭いは、霊臭でしょう 血なまぐさい臭いや、邪魔が放つ臭いでしょうか? 怖いです

魚じゃなく地元の神様が注意しに来たのかな

俺魚の幽霊って、初めて聞きました。∑(゚Д゚)

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