この間の話です。
大学の頃の先輩に偶然会いました。
「おおっ! お久しぶりっすー!」って挨拶を交わし、2人とも暇だったのでそのまま居酒屋に行きました。

なんかすごく盛り上がってしまって、居酒屋だけじゃ物足りないと思い、
「先輩んちで飲みましょーよ!」って言ったわけですよ。
そしたら先輩が
「いいけど、俺んち、動物園みたいだぞ?」って言うけど、
全然意味分かんなかったから、
「大丈夫っすよ! 行きましょっ!先輩んちで飲み直し飲み直しましょ!」って言って、酒とつまみをしこたま買って先輩んちに行きました。

「ここだわー まあ上がれやー」
って通してもらった先輩んちは二階建ての安アパートだったけど、中は意外と整理されてて、どこが動物園やねんって思った訳ですよ。

まぁ気をとりなおして、再び、カンパーイって飲み直しました。

居酒屋でも結構飲んでたし、俺も先輩も程なく撃沈してしまいました。
缶チュウハイ2、3缶飲んだあたりで、
まぁ、あれだけ、飲んだので、出したくなるのも当たり前だけど、深夜に催してしまいました。

で、起き上がろうとすると、何か、気配がしました。
なんだかよく分かんないけど、とにかく気配がする方に、目を向けたら、

なんか生えてる。

え、なに、あれ?
来た時はあんなの気付かなかったぞ??

それで、尿意も忘れて、その天井から生えてるものをよく見てみた。

なんか黒い?

いつの間に明かり消してたのか、分からないけど、とりあえず暗闇の中では、
何故か、その天井から生えた黒いものは見える。 はっきり見える。

そしたら、その黒い何かが、だんだん長くなっている事に、気付いた。

えっ?って思ってるうちにもどんどん長く伸びてきて、

あ、これ、髪の毛だって気付いた瞬間、
生まれて初めて金縛りになった。

体も目も固まったまま、天井から伸びる、髪の毛を嫌な汗をかきながらみてた。

髪の毛に続いて、天井から出てきたのは、
額、眉毛、そして、どこも見ていない見開かれた目。

逆さまになった、女の顔。

俺は、怖くて怖くて、何度も助けを求めて、叫ぶけど、全然声が出ない。
金縛りすげーなってちょっと感心してる間にも、逆さまの女はどんどん姿を現して、
顔、首、上半身、下半身、足。

逆さまの女の全身が目の前に浮かんでる。

やばいやばいやばい
俺は必死に、逃げ出そうとしてもがいた。

ところが、女は、俺を襲うどころか、

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コメント(3)

逆さまで長い髪が重力に従ってるって事はスカートとかじゃないってことかな?スカートとかだったら重力で下着見えてるって想像するとちょっと笑える

おもしろい^ ^

本当に動物みたいな幽霊ですね

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