これは私の母が体験した本当のはなしです。

私の母はもう12年程看護師の仕事をしています。
当時、新人だった母は遅くまでオペした患者さんの臓器を洗ったり、部屋の片付けをしたりしていました。
いつも帰ってくるのは深夜1時半~3時の間。夜道はとても暗く、いくら車でと言ってもおっかなびっくりだったと言います。

だが私の母も霊感というものがあり、普通に見えちゃう人。だからお化けなんて怖くないといつも口癖の様に言っていたのを覚えている。
その日も仕事が終わり、家に帰ろうと車を走らせた。
家までの道はそう遠くはなく、車で5、6分と言ったところだろうか。
けど母が小さい頃から苦手な道、地元の人ならみんな知っている細く狭い道…「まさがの坂」という道を通らなければいけないのが唯一の不満だった。

そこは昔から霊の通り道と言われ、昼間でも薄暗く、通る人なんて滅多にいなかった。

「うわぁ…今日もここ通るんだ…嫌だなぁ…」

他の道からも帰れない事はないが、私と弟(当時1歳8ヶ月と0歳)を自分の母に預けてるもんだから少しでも早く帰りたかったのだそう。

(よーし…帰るか…)
と、思った時…ライトのちょっと先に腰を曲げ、手拭いを被ったお婆さんがチョコチョコ歩いている。
(お婆さん…?こんな時間に…?)

少し不思議に思ったが母は気にせず運転を続けた。
そしてお婆さんを追い抜いた時、既にお婆さんの姿はどこにも無かったという。
1度車を停めて、振り返ってみるもやはりいない。
きっと別な道を通って帰ったんだろうと思ってその日はそのまま家に帰った。

翌朝、母はばあちゃんに昨日あったことを話した。

「へーんなお婆さんだったよ」
するとばあちゃんは不思議そうに言った。

「んー…それは変よ?だってあそこは一本道。アンタもよく知ってるじゃない。」

「あ…そういえば…」

そんな事を話しているうちに出勤時間間際になり、母は急いで家を飛び出した。

その日も帰り道を帰ろうとするとお婆さんが昨日と同じように歩いている。

(んー…亡くなってる方ならすぐに分かるはず何だけどなぁ…)

母は頭を悩ませながらそのまま帰宅した。
またまた次の日の帰り道はいつもとは違った。

いつもと同じように車を走らせまさがの坂まで来るとやはりお婆さんが歩いている。

母は気にもせず通り過ぎようとした。すると、窓が【コンコンっ】と鳴ったのだ。

びっくりして窓の方を見ると

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コメント(3)

怖いけど、良い話しですね〜

良い話ですね

優しいお婆さんでしたね、

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