昨年、長野市の全国的に有名なお寺の近くに半年程住んでいました。

仕事の関係で単身赴任でアパートを借りていたんですが、台所の窓を開けたすぐ前が小学校になっていました。

本校舎から体育館へ続く渡り廊下が見えて子だもたちが元気よく走り回っていました。

また、音楽会が近づくと、毎日朝から元気な歌声や合奏などが聞こえ、耳を楽しませてくれました。

そんなある日、日曜日の夜中の12時頃でしょうか、喫煙者の自分はアパートということもあり、タバコを吸う時はいつも台所の換気扇の下で窓を開けて吸っていました。

その日もなんの気なしに窓を開けると
どこからか歌声らしきものが聞こえてきます。

こんな時間に?

音楽会が明日で特訓か?

なんて考えながら一服していました。
よくよく聞いてみると歌ではなくお経のような感じです。
お寺近いからなあ・・・と思いながらも、気味のいいものでもないのでタバコを吸い終え、さっさと窓を閉めようとしました。

その時、視界の隅っこに何か動くものがあり、なんだろうと暗闇に目をこらしてみました。

血の気が引きました。

子どもが渡り廊下にずらっと並んでこちらを見ているのです。
暗くて顔は見えませんが、目だけが星灯を反射して、ギラギラと光っていました。

あまりの異様な光景に思わず窓をピシャリと閉めましたが、しばらくはその光景が頭から離れませんでした。

恐ろしくなった自分は、そのまま強くもない酒を飲み、勢いで寝てしまいました。
つぎの日恐る恐る確認すると、いつも通りの普通の風景が広がっていました。

それ以来、夜にタバコは吸わなくなり
残りの期間、異様な光景は目にしませんでしたが、夜中に玄関のチャイムが鳴るということが数回ありました。
決まって日曜日の夜12時でした。

あまり怖くなくてすみませんが、実際に自分が経験した話です。

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コメント(1)

玄関出なくてよかったな

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