1時半 キーキーキー
また音が聞こえてきた。いざとなると怖い。けどみたい。その気持ちを抑えられなかった。ドアを開け音がする方に歩いていく。音はお墓からするようだ。少しずつ少しずつ近寄る。そして私は見た。
髪の毛の長い女の人が私に背を向けた状態でふらふらと歩いてる。右手には杖?のようなものを持っていた。私はしゃがみこみその女の人を目で追った。

~♪♪♪~私の携帯が鳴ってしまった。
やばいバレる。女の人は私の方を向きゆっくりと歩いてくる。
キーキーキー杖を引きずりながらゆっくりと。
私は急いで車に向かった。エンジンをかけようとしても鍵が見つからない。
「なんでこんな時に!!!!」
私はひたすら探した。焦りを隠せず見つけても椅子の下に落ちてしまった。1回でないと見えないこのままではまずい。
私は出るしかないと思い出て鍵を探す。
女の人はどんどん近づいてくる。
やばい。やばい。心臓はバクバク。汗も止まらなかった。そしてやっとの思いで鍵をとりエンジンをかけた。しかしエンジンがかからない。女の人はもう目の前。やばい。やばい。もうダメだと思った瞬間、エンジンがかかり私は急いで公園を後にした。
高速前のコンビニで車を止めた。
一体あれはなんだったんだろう?と思ったがきっと疲れてるだけだと自分に言い聞かせた。すると少し安心してふぅと深呼吸するとコンコンコン。ドアを叩く音。
え?誰と思いながら横を見るとあの女の人だった。ぎゃあああと叫びたいが叫べない。
「ニガサナイヨ」
そこから記憶はない。起きたらコンビニにいた。あー夢だったんだ良かったと思いながら帰宅すると車には手形と棒か何かで殴られた跡がくっきり残っていた。
そしてニガサナイのひとこと。

しばらくたってから思ったことがある。
きっとあの女の人はちゃんとしたお墓に入
ることも出来てて、成仏もできていたのに人間の勝手な行動で悪霊と化し人間を恨んでいるのではないかと。
あれから公園にもう一度行き、お墓を見ながら歩いてると女の人で1番若くして亡くなっている女性の名前があった。
私は間違いなくこの人だと思いお花とお線香を添えて公園を後にした。

そしてある情報を見つけた。
その女性は元々足が悪く周りからいじめにあい、自殺したのだ。

その女性が今現在どうなっているかは
わかりません。しかし、人間の勝手な決め付けや思い込みで誰かが傷つくことは確かなことです。
その女性はきっと私にそう

この怖い話はどうでしたか?

コメント(1)

諏訪さんがかわいそう

匿名さんの投稿(4)

もっと見る

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード