たんだよ。アンタも早く目覚めないと、すぐに順番が来る。」
僕の8つ後ろの席から血が流れているのが見えた。
大丈夫、まだ7人余裕がある。
早く目覚めて、もう2度とこの夢を見なければいい。
次の駅が来た。
『串刺し』
と、大変な事になった。
自分の番が来るまで後7人あると思っていたのに、
その駅で一気に5人串刺しになって殺されてしまったのだ。
次は僕の後ろのリーマンの番だ。
しかし彼はシート越しに穏やかな口調で話し始めた。
「オレはもう目覚めなくていいんだ。会社はリストラされたし、妻は、、、」
ガクガク震えながら彼の身の上話を聞いているうちに目が覚めた。
目覚めた時は冷や汗をいっぱいかいていた。
あんなに長い夢だったのに、時計を見るとほんの20分程しか経っていない様だった。
『猿夢』、、、あまりにインパクトが強過ぎたためにこんな夢を見たのだろう。
あの話自体が、この電車への切符なのかも知れない。
とにかく、もう2度とあの夢を見ないようにしなくては、、、
本当に、恐怖のあまり心臓発作で死んでしまうかも知れない。
この怖い話はどうでしたか?
コメント(1)
インスパイアされててすごい!
たりた