】を見るのはこれが、最後だった。

次の日から、Yは学校には来なかった。次の日もまたその次の日もYは学校には来なかった。

土曜日にでも、会いに行こうとそんな風に思っていた。

その日の夜俺は変な夢をみた。
場所はあのN団地で、人が屋上にたっている。俺はその人の後ろでただ呆然としていた。

屋上の風は強く「落ちろ・・・落ちろ・・・。」と誘っているようだった。
そして、目の前の人が一歩また一歩と進んでいく。

自殺者は自殺するとき、こんな恐怖に襲われるんだなとおもった。その時、グチャッ。

俺はベッドから飛び起きた。あまりにもリアルな夢に怖さを隠せず、震えていた。
少し時間が経ち、落ち着きを取り戻しつつあった時。

ドチャッ

俺の部屋の前で変な音がした。
今の俺にはその音が「人が飛び降りた音」というのがわかった。

見てはいけないのについ見てしまう。
首が体の下敷きに、体が所々不自然な方向に曲がっている【人間】みたいなものがそこにはあった。

そして、その人間みたいなものは俺の所に近づいてきた。俺は金縛りにあい、体が動かなかった。

そして、俺の視界にその人間みたいなものの顔が入ってくる。その者の顔半分は血まみれでもう半分は綺麗だった。

その顔はYだった。

俺は気を失い目がさめると朝になっていた。そして、母親からYが自殺した事を知らされた。

俺は見ていないが知っている。Yは顔半分を潰し首から地面に落ちて死んだと。

お通夜か葬式の時にYの両親から「Yと沢山遊んでくれて、ありがとう。Yの分も長生きして下さい。」と言われた。

今日も俺はYの成仏を祈る
毎晩のように現れる








Yを見ながら・・・。

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コメント(11)

え、普通に怖いんだけど

これも知ってる

幽霊で出るって事は…成仏してないんだね

変な感じになるなー

オチが良い!

危険‼️

Yさんの成仏を祈ります!

こわかった

こわたん(°ω°)

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