この話は、私が中学生の時に経験した話です。
私の地元はお酒好きが多い南の島。
そんな事もあって、実家では毎晩のようにお酒の場になっていました…
近所の酒好きが集まりどんちゃん騒ぎ、中学生だった私には耐えられないほど五月蝿く感じていたのを覚えています。
毎回の様に集まってくる酒好き達の中に、やたらと酒癖が悪い大工のおじさんがいました。そのおじさんは私の同級生のおじいちゃんで、酒癖のせいか、そこの家族からすごく邪険にされていました。
そのおじさんは一升瓶を片手に頻繁にウチに飲みに来てました。
ある日の事
「もう遅いからお家に帰ったほうがいいんじゃない?」
そんな母の声が聞こえてきました。その日も遅くまで飲んでいたおじさんは母から帰宅を促されしょんぼり帰って行きました。
次の日、学校から帰ってきた私に母から耳を疑う報告をされました。
「おじさんウチからの帰り道倒れて亡くなったんだって…」
昨日の晩は五月蝿くさえ感じたおじさんが、亡くなったなんて…信じられないままの気持ちで夜を迎えベットに入りました。
しばらくしてありえない物音が、ある部屋から確実に私の耳にはいってきました。
「トントントンッ」「ギーコギーコ」
金槌で釘を打つ音、ノコギリで木材を切る音、廊下を行ったり来たり、階段を上ったり下りたりの足音…
その音を聞いた時私は、
「おじさん来てんじゃん」
そー思いました。
その部屋には大工であるおじさんが生前に手がけたテーブルや竹馬などが置いてあるのです。
間違いない!来てる!
聞こえないフリをしようとしたのですが、あまりの恐怖に、母の部屋に…
私「ちょっと、ねぇ、母ちゃん!」
母「何っ⁈」
私「おじさん来てるっぽいんだけど…」
そんな話、普通はまともに聞いてくれませんが私の母は小さい頃からその手の事には敏感だったらしく、その日も
母「あらホントだ…」
あまりもの普通なリアクションにあっけにとられたわたしですが、その直後の母の行動にさらに驚かされる事になりました。
母は例の部屋の引き戸を勢いよくあけ、こう怒鳴りつけたのです…
「コラッ!あんたが帰る家はここじゃないでしょ!ちゃんと自分の家に帰りなさい!」
その後鳴り響いていた大工作業の音はピタッと鳴り止みました。
母「ほら、もう大丈夫でしょ寝なさい!
それにしても可哀想ね、本当に自分のお家に帰りたくないんだね…ウチの方が居心地良かったんだろう…ホント可哀想…」
母のその言

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