をしているかのように穏やかな表情をしていた。
悲しみにくれる中一人の男性が俺に話しかけてきた。(以後Aとする)
A「俺くんだね?」
俺「はい、そうですが?」
A「君とS君は仲が良かったみたいだがなにかS君に変わった点はなかったかな?」
その時俺は、あのことを話そうか迷ったが信じてくれるわけがないのでいわなかった。
A「そうかい…。いやーね、S君の遺体がちょっと変わっていたもんでね…」
俺「変わっていたって、なにがあったんですか?」
A「これは機密事項なんだけどね…。実はS君は、発見当時頭が前後逆だったんだ。あとその遺体のそばでS君が残したメモが見つかったんだが、”後ろ"とか"正面がわからない!"とか訳がわからなくて困ってるんだ。俺くん何か心当たりないかい?」
その瞬間俺は全てを悟った。Sの言っていたことも、「かごめかごめ」の意味も。

 その後俺は、怖くなってその場を離れてしまいそれ以降Sの家族やSのこととは疎遠になってしまった。そしてつい先日帰省した際に、たまたまSの三回忌に参加することとなった。S母とも久しぶりに会話をし懐かしい思い出に浸っていた。
その時ふとSのヘッドフォンが気になり何気なくS母に尋ねてみた。

 俺「そういえば、Sのヘッドフォンてまだあったりします?」
S母「ええ、確かSの机の上にまだあったと思うけど…。それがどうかしたの?」
俺「いえ、拝見したいなと思いまして。」
S母「あらそうだったの、いいわよ自由にみてもらって」
俺「ありがとうございます。」

 そう言って、俺はSの部屋に向かった。Sの部屋はあの時のままだった。その部屋の隅にある机の上に、ヘッドフォンはあった。少し埃被ってはいたものの、間違えなくSがつけていたものだ。
俺は懐かしくなり、つけてみることにした。
「確かに、なんか自分の世界って感じするなw」なんて思いながら黄昏ている俺の耳に確かに聞こえた。
「か〜ごめか〜ごめ」

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コメント(11)

その… 生きてます?? 大丈夫??

うん? 生きてる?、、、

Sくん可哀想…

その童謡は、降霊術でもある歌の一つです。トラウマになっています

この人生きてますよw

黄金虫さん大丈夫ですか?

ああ、黄金虫さんは生きてるってことね。

三回忌ということはS君が亡くなってから月日が経っているのに、先日聞いた話なんですか? 正確にはS君のお母さんに聞いたと有りますが、S君のお母さんに聞いたのはヘッドホンの有無と置いてある場所だけですよね??、、、

生きてますか

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