り飲み物や食べ物を確保する事にした。
そして、AとCはトイレへ向かい、俺とBは自販機コーナーの隣にある休憩所?のようなところへ向かった。
休憩所の入り口のドアを開けようとしたとき、俺は入り口の明かりのところに異様なものを見た。
手のひらよりもばかでかい蛾がとまっている…、こんな真夏にでかい蛾というのも不自然で変なのだが、それよりも異様だったのはその蛾の羽の模様だ。
蛾って目玉みたいな模様があるのはよくあるのだが、その蛾の模様は目玉みたいどころか全体の姿がまるで人の顔のように見える、特に目の部分は丸というより本物の目のようだ。
「うわ、気持ちわる!」と思った俺とBはなるべくその蛾を見ないようにさけて中へと入った。後から思うと、この時点で何かがおかしいと気付くべきだったかもしれない…
中に入るとそこはかなり広くテーブルがいくつも並べてあるのだが、照明はなんか薄暗いし床や壁も微妙に小汚い、奥のほうにゲームもあるのだが、遠目にもそれはどれも古そうに見える。
それと端のほうにはテレビがあり50代くらい?のおっさんがこちらに背を向けてテレビを見ている。
俺はその人になんか妙な違和感を感じたのと、他にも色々うまく説明できない変な違和感を感じてBにその事を話そうとすると、Bがひそひそ声で嬉しそうに
「おい、なんかあっちに女の子3人組みいるぞ!声かけようぜ!」
と俺に言ってきた。
Bの教えられた方をみると、たしかに20歳くらい?の女の子3人組みがテーブルを囲んで椅子に腰掛けているのが見えるのだが、表情をみるとなんか不安そうな感じで、あたりをキョロキョロしながら話し合っているように見える。
すると、3人組みのうちの1人が俺とBに気付いたらしくこちらにやってきた。
Bはもうなんか明らかに顔に出るほど嬉しそうなのだが、俺は凄く不安感を感じていた。そして、その不安感は当然のように当った。
女の子は俺たちの前にくると開口一番こう言ってきた。
「あのー、変に思われるかもしれないんですが、ここって関東方面へ抜ける道でいいんですよね?」
「それと気のせいかもしれないんですいが…」
と、一瞬ためらった後で
「このドライブイン…なんか変じゃないですか?」
と言ってきた。
休憩所に入って以来ずっと妙な違和感を感じていた俺は、自分もなんか変だと感じていた事を話して同じ席で少し事情を聞く事にした。
Bが小声で「
この怖い話はどうでしたか?
コメント(25)
キンキンみたいだな
キンキン
なんだか神隠し臭い話だな
とー
ほんとにあった?だとしたら…いいね(≧∇≦)b
俺
自分の体験談ではない。けれども、本文中ではその事には触れてないのですね。 話としては面白いですが、異世界譚ですかね。コメントした人に何か返答して いただけたらありがたいのに………。
じゅんのすけ
ヒッチハイクを彷彿させる怖さ!かなり好き!
びびり
悪意があったというより、女の子達は当時プレハブに逃げちゃったんだろうな
マンティコア
プレハブ小屋に彼女達がいたのでは?
たま
おもしろかったです。
りょーた
これ、本当に本当にあった話だったとしたらものすごく面白い。 ぜひとも同じ目に遭ってみたい。 でもまぁまずフィクションですよね。
サモエド