た。
電話を切った数分後、別の友人が「きじまさんを見た」と…。
自宅のマンションのエレベーターにひとりで乗っていて、誰もいないのに「ぼそぼそ」声がする。

振りかえっても当然誰もいない。だが視線の下の方に四肢のない体をぐるぐると包帯に巻かれた片方の眼が睨んでいた。
「俺を殺したンは、お前やろ!」結局その夜は何本もの電話を友人たちから受けた。「きじまさんを見た。」と。

話はここまでです。きじまさんはいまだに犯人を探しているらしい。
話を聞いた人は「きじまさん」に訪問される恐るべき伝言ゲームなのだ。
この話を聞いた数日のうちに”きじまさん”を見るかもしれない。もし、聞かれたら…「違う!」と、答える。
そしてその体験を誰かに話すこと。”きじまさん”が犯人にたどり着けるように……。
と言いつつ、この怪談が「最恐」と呼ばれるのはここからです。
実はこの話、作り話なんだそうです。
そのチームの人が友達に「なんだ、まだ信じとったんか?あれなあ、実話とちゃうねん。」と、言ったそうです。

”きじまさん”と言う人は存在しないらしいのです。なあーんだ、と思いましたか?
本当に奇怪で奇妙なのはこの事ではなかったのです。説明しましょう。
”きじまさん”が存在する可能性はないとしても、
「両腕両脚が切断され、全身が包帯で覆われて、片方の眼だけが露出している。」と言う情報があったことにお気づきでしょうか?
片方の眼とは言ったものの左右どちらとは告げられていないのです。
目撃が誤認や錯覚の場合、偶然に正解と一致する確立は50%である。

つまり、きじまさんを見た人には「右眼に睨まれた」という人も「左目に睨まれた」という人もいるはずなのである。
が、しかし寄せられた目撃証言は一件の例外もなく一致しているのである。「左眼に睨まれた。」と…。

この怖い話はどうでしたか?

コメント(3)

ながくて、よき

実況うますぎ人間じゃないか

知ってる

無さんの投稿

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード