早く仕事が終わったので、帰りに寄り道しようと駅前を歩いていた時、小学校の時に同じクラスで、仲良しだった男の子のAくんに会いました。会ったのは10年ぶりくらいです。私に気づいたAくんが声を掛けてくれました。「久しぶり!」「Aくん?久しぶりだね!」そこから駅前でしばらく立ち話をして、連絡先も交換せず別れました。

Aくんの体は社会人になって21歳の私から見て、小学生くらいの身長で小さいと感じた事を覚えています。その日の夜Aくんのお葬式の夢を見ました。起きると汗だくでした。次の日も同じ夢を見ました。携帯の電話帳を開いて小学校の友人にメールをしてみました。

「こないだAくんに会ったんだよ」「え...Aくんに会ったの?」「うん」
なんとなく友人からの返信に恐怖を感じました。それから1人暮らしの家の中で視線を感じるようになりました。またその日の夜も同じ夢。次の日の朝、目が覚めるといつものように汗だくでした。しばらくAくんのことを考えていると、小学校の時の卒アルがなぜかテーブルの上に置いてあり、不思議に思いつつも懐かしくなったので開いてみました。

当時お世話になった先生や友達、所属していたクラブの写真など懐かしいものばかりでした。そして私たちのクラスの集合写真のページになりました。Aくんだけが端の方に顔だけ写っていました。「この日Aくんいなかったっけ?」と声に出して言った瞬間、思い出しました。病気持ちで何度も早退したり欠席が多かったAくんは、あの日クラスの集合写真を撮影した後、もうすぐ卒業だって時期に、亡くなってしまっていたことを。

すると、携帯に知らない番号から電話がありました。いつも知らない番号から電話が来ても絶対出ないのですが、その時は出ないと行けないと思って通話ボタンを押しました。その着信の相手は番号を教えていない上に亡くなったはずのAくんでした「やっと思い出した?仲良くしてくれてありがとう」その日はAくんが亡くなった命日で、自宅の仏壇に手を合わせて彼が当時好きだったお菓子をお供えしました。

後日、また話せるかもしれないと思った私はAくんからの着信履歴を開いて、その番号に電話をかけました。
「おかけになった電話番号は現在使われておりません」

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コメント(5)

せつないよ。

いい話

仲の良いお友だちだったんですね

せつない

ええ話や

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