私は築14年ほどのマンションの
三階の部屋に1人で住んでいます。
ある日、エレベーターの前の部屋に
妻と旦那、可愛い娘の3人家族が
暮らしていましたが、旦那さんが突然
亡くなりました。
それから1週間後のことです。

夜の10時頃仕事が終わり、疲れた体を
引きずってマンションに到着し、すぐに
お風呂に入って寝ようと思いながら
エレベーターに乗り込みました。
三階に到着してエレベーターが開くと、
その家族が住む玄関の所から性別が
バラバラの子供から大人、老人までもが
行列を作って並んでいたのです。

そこは通路と違って蛍光灯がなく、朝も
陰になり真っ暗でした。もちろん夜も。
でも、なぜこんな時間に行列が?
こんなに遅い時間に子供?親は?
と思ったのも束の間。
いつもと変わらない暗がりの中で
気づいたんです。その並んでいる
全ての人の体が透けていることが。

「うっ!」と思わず声を上げた瞬間、
その行列が一斉に私を見て歯を出して
笑っています。これはまずいと思い、
走り出すと、その行列は私の住む部屋の
前まで続いていました。走っている間、
その行列は妻と娘の住む家にゆっくりと
進んでいるように思えました。慌てて
自宅の鍵を震えた手でねじ込み、開いた
自分の部屋に逃げ込みました。
そのまま怖くなって布団に潜り込んで
いつの間にか寝てしまっていました。

さっきの出来事を忘れて喉の渇きを覚え、冷蔵庫に向かうと突然玄関のドアが
ドンドンと叩かれました。隣の家の人が
お酒に酔って、自分の部屋を間違って
叩いているんだろうなと思っていました。

ですが、その音は少しずつ大きくなり、
ドンドンドンドンドンドンドンドンと
何度も続きました。いい加減、叩く音が
うるさいので文句を言ってやろうかと
ドアの小さな穴から覗くと誰もいない。
それでもドアが叩かれている。

その不思議な現象に、また恐怖を感じ、
苛立ちを覚えた為、ドアに向かって
怒鳴りつけました。
「こんな夜中に誰だ!!
部屋間違ってるよ、帰れ!!」
「...せ」
ドアの向こうから絞り出すような
小さな声で聞き取れませんでした。
「聞こえない!何ですか!」
その瞬間、「お前の心臓よこせ!!」
と口々に誰かが叫ぶのです。たくさんの
声が聞こえてきました。

はっとして再びドアの穴を覗くと
さっきの行列に並んでいた体の透けた
人が大勢集まって、私が玄関のドアを
開けるのを向こう側

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