友人から聞いた話です。

彼は神奈川のある高校にバスで通っていたんですけど、
そのバスによく乗ってくる奇妙なおばあさんがいたそうです。

別に見た目が奇妙とか、気が狂っているとか、そういう奇妙さじゃなくて
なんというか、不気味な気配が漂っているけど何が変なのかはわからない、
そんな感じのおばあさんだったそうです。

見た目は良家の未亡人風というか
(「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画の
第二部に出てくるジョジョのばあちゃんみたいな感じだといっていました)

毅然とした感じの寡黙なタイプで、でもこの世の人ではないような、
そんなおばあさんだったそうです。

彼は霊感があるわけでもなく、
それまでに怪談めいた体験をしたわけでもないのですが、
このおばあさんがバスに乗ってくると、いつも

「これから何かあるんじゃないか」

という言い知れぬ恐怖感に襲われたと
以前からよく言っていました。


冬のある日、いつものようにバスで高校に行く途中、
おばあさんが乗ってくると既にバスに乗っていた乗客の一人が
おばあさんに話しかけました。

話しかけたのは帽子をかぶってシルバーシートに座った、
老紳士といった感じの人で、その人の連れらしい、
同じような恰好の40代くらいの男性が二人
大きな鞄を持ってそばに立っていました。

老紳士とおばあさんが何を話したのかは
友人には聞こえませんでしたが、
ふたことみこと会話を交わしていたようです。

そして突然老紳士のほうが

「それだけはさせません!!」

とバスの中で大きな声をあげました。

見ていた友人だけでなく、周りの人たちも
何があったのかとそっちを一斉に振り向きましたが
そのときには老紳士の連れの人が鞄から
何か丸いボールのようなものを取り出していました。

それがなんなのかはわからなかったそうですが
とっさに友人は、自爆テロでバスが爆破されるというようなニュースを思い出し
まさかそういうような恐ろしいことが起きるのかと思いましたが
しばらくは何も起きず、老紳士とおばあさんはにらみ合いをしたまま
黙っていたそうです。

そのまま何分か何秒かはわかりませんが、
バスの中で気まずい沈黙が流れていたところ
突然バスが急ブレーキをかけました。

運転手さんがアナウンスで

「急ブレーキで大変ご迷惑様です。この先緊急工事ですので迂回いたします」

みたいなことを言って、いつもと違う道に入りま

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