初めに述べておきますが、私は「視える」タイプの人間ではありません。

死ぬほどトイレに行きたいほど尿意をもよおしているのに公園のトイレに入るのを本能的に「嫌」だと感じながらトイレのドアを開け、本能的に何かを感じて扉を閉めて走り出したり、誰かの気配を感じて振り返っても誰もいなかったり。
沖縄のガマ(陸軍の病院になっていたところ)に入り、全員が懐中電灯を消して黙った時は、何を話しているのかはわからないけれどざわめきとうなり声のようなものを聞きました。

つまり、見えはしないけれど「感じる」「聞こえる」タイプの人間なのだと思っています。



私の家は大型マンションにあるのですが、そこは以前神社が建っていたようです。曰く付きというわけではなさそうですが、感じる、聞こえるようになってから、不可解なことが多々起こっています。





 その一

私は父母弟と4人で暮らしています。私は個人で部屋を持っているため、私の私物は全て部屋にあります。
アコギを部屋に置いているのですが、家に誰もいない時(外出している時)、リビングに居ると突然アコギの弦をはじく音が聞こえました。
誰かいるのかと確認しても誰もいません。物が落ちた時に弦に当たったのかとも思いましたが、落ちるような物もありませんでした。むしろ勝手に物が落ちても怖い。
あれは誰が弾いたんでしょう。片付けていたはずのピックが机の上に出されていました。




 その二

子供のころ、夏祭りで、押したら光るヨーヨーのようなものを手に入れたことはありませんか?
それがまあ私の家にもあるのですが、私は家族不在の時リビングで勉強していました。帰宅した母が、首を傾げて言います。

「…あんた、そのヨーヨー触った?」
そのヨーヨーはリビングの扉(普段から開いたままにしている)のドアノブにかけていました。
「…ううん、触ってない」
その声は、震えていたと思います。
何も触れていない、落ちた音もしなかった。最初から床に落ちていたら絶対に気づいていた。そんな位置にそのヨーヨーが転がって、ピカピカと光っていました。




 その三

よく、晩御飯を食べている間に、鍵が開く音がします。けれど、帰ってくるのは父ではありません。誰も入ってこないのです。
「ねえ今、鍵開ける音しなかった?」
母に聞くと、母も頷きます。が、確認しに行ったところ、鍵は閉まっており、父はその日出張でした。
誰が鍵を開けた(閉

この怖い話はどうでしたか?

コメント

ゆさんの投稿(1)

もっと見る

話題のキーワード

サクっと読める短編の怖い話

人気の怖い話をもっと見る
怖い話 怖い話アプリをダウンロード 怖い話アプリをダウンロード