た。

僕は汗だくになっていて、とにかく怖くて、
とりあえず母親のとこにいこうと部屋の障子を勢いよく開けると、
そこには見た事ない女が僕を見下ろしていました。

僕は声も出せずに失神していたようで、母親に起されたのは朝の7時頃でした。

昨日の出来事を話すと、

「そんな馬鹿な事あるか!寝ぼけてただけよ」

と相手にもされませんでした。

それからしばらくは、本当に怯えながら過ごしたのを覚えてます。

中学を卒業する時期に、親父の仕事で引っ越す事になりました。
その頃には、金縛りの事など忘れていました。

荷物を全てトラックに積み込み、新しい家に向かっている車中の中で、母親が言いました。

「あんた、昔金縛りあったって言ってなかった?」

「あぁ、そいやあった!めちゃくちゃ怖かったんだぞ!女と女の子の声がして!」

「黙ってたんだけど、実はあの部屋で、母親とその子供が死んでるんだって。
原因はわかんないんだけど、もしかしたら、その親子だったのかもね」

「…」

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……(゜ロ゜)

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