僕が中学生の頃の話です。

当時から幽霊やUFOなどのテレビ番組が大好きで、ビビりながらも見てしまうタイプでした。
家族4人で、集合住宅のようなところに住んでいて、たしかA棟の402号室だったのを覚えています。

僕は年頃という事もあり、狭い家でしたが1人部屋をもらっていました。

その日は特番で心霊番組をやっていて、家族4人で見ていました。
「しょーもないのぉ」と親父が言っていましたが、僕はビビりっぱなしでした。

確かに子供でも、これはやらせだなとわかるやつもあったのですが、
記憶が曖昧なんですが、赤い女の人の投稿映像が何故か気になりました。
一般の人から投稿された映像で、
カップルがデートで滝?みたいなところで楽しそうにビデオ回してると、赤い服着た女の人が橋の上に立ってる、みたいな感じだったと思います。

番組も終わり、お風呂をビクビクしながら済ませ、早く寝なさいと怒られながら布団に入ったのは11時を回ってました。

布団に入ってからも、中々寝付けず、
漫画を読んだり妄想したりしながら、
意識が段々うすーくなってもう寝るなって時に、何故か赤い女を思い出しました。

「あれ本物かな」

次の瞬間、目が開いてました。
あれ?なんだ?
気付けば、身体が動かない。
一気に血の気が引きました。
「金縛りだ」

初めての経験だったので、必死に動かそうとしますが、指がかすかに動く程度で顔も動かせません。
悶えていると、かすかに声が聞こえてきます。女の人の声です。誰かと話をしています。
もう気が気じゃありません。
目を閉じたいですが、閉じて次開けたら、目の前に“それ”がいる気がして、天井を凝視したまま動けません。

その声は、ベランダの外から聞こえます。
ここは4階です。
そして、その声は段々近づいてきました。
ベランダから部屋の中へ。
そして、それは僕の枕元まで来ました。

女と、女の子が話をする声です。
何故か親子なんだなとわかりました。

母親が、なにかを怒鳴っていて、女の子は泣きながらなにかを言っています。
もう耳元まできて、ものすごい音量で聞こえるのですが、なにを言ってるのかがわかりません。
僕は耐えきれなくなり、目をつむって、
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいと必死に唱えました。

時間にしたら5分、10分だと思いますが、果てしなく長く感じました。

ふっと軽くなった感じがして、気付いたら金縛りはとけてまし

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……(゜ロ゜)

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