祖父と二人で留守番していた時、夜8時には祖父は寝てしまい、漫画を読みながら猫一匹と過ごしてました。
二階で突然ガタッと何か崩れた音がして、トントンという軽い足音がしました。
(二階は祖母のミシン部屋と父の部屋です。
猫は目の前でくつろいでたので、野良猫が屋根を歩いてるのか? と思い放っておきました。

しかし少し経ってギシッと(古い家なので)二階の床が鳴りドンドンドンと三歩くらい、人間ぽい、しかも大人のような足音がして、本気で泥棒が入ったと思い…
足音はそれからも聞こえて、携帯を持ったまま祖父を起こしに行ったんですが、いつもと違いイビキをかいていてなかなか起きず…
怖かったんですが玄関の様子を見に行くと鍵は閉まったままでした。
二階から入ったのか?

とりあえず居間に戻って戸締まりして耳をすましていると、おかしなことが起こりました。
足音がグルグル回りだしたんです。
二階の足音はどこを歩いているのかよく解るんですが、どうも、
父の部屋→ミシン部屋→屋根瓦→ベランダ→父の部屋…とループ移動してるんですが、廊下に出ている風もなく、壁・窓・ベランダの柵をすり抜けて移動しているようなんです。シームレスに。
足音もちゃんと木の床の軋り→カンカンという瓦の音→トントンというベランダの音に変わっていて、でも生き物=質量があるものが壁を突き抜けるとかあり得ないじゃないですか。

これまでこんな体験したことないし、霊感とか無い自分には関係ないと思ってたんですけど…本当に怖かった。
その場を動けず…猫は天井を見上げながらグルグル歩き回り、時々「ヴーッ」と低く唸ってました。

その後、帰宅した母と祖母にこのことを話しました。
二階は荒らされた風もなく、戸もすべて閉まっていました。
とりあえず塩を振っておきました…

あれ以来、何の異常もなく生活していますが…
あれは一体何だったというのか。
不思議だけど、正体はできれば知りたくないです…

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