私が中学三年の時の話です。
それまで幽霊をまるで信じてなく、しかし怖い心霊写真やホラー動画を見ては、震え戦いてはそれを趣味としていました。
有名私学に在籍していながらも、勉強をせずに、阿保の極みでした。そんな時期に事件は起きました。私の実家の自室で布団で包まって寝ていました。突然目が覚めました。すると体を動かすことはおろか、声を出すこともできません。どうやら金縛りにかかったようです。もがいてももがいても好転せず、いつの間にか力尽きて寝ていました。不思議な夢を見ました。そこは、古びた農村でした。私一人ぽつんと立っていて、とにかく暇だったものですから、村をキョロキョロ見渡しながら、故郷のようなノスタルジーを感じながら歩いていました。しばらく歩くと、辺り一面が麦畑になっており、そこにカカシがいました。だいたい50メートルは離れていたと思います。しかし、それは普通のかかしではなかったのです。なぜかカカシを注視すると、段々とこちらへ近付いてくるのです。のみならず最初はカカシに見えたそれは、醜い皺くちゃの血だらけの老婆に変貌を遂げ、私の目の前にきたかと思った瞬間、目を覚ましました。が、一向に金縛りは解けません。すると前に白い透けたもやもやが浮かんでいました。それが私に接近してくるのです。それが夢の中で見たおばあちゃんの顔になって恐ろしい、身の毛もよだつほどの叫び声を上げながら私の顔をすりねけました。まだ残りのそれはおじいちゃんの顔になって、同様にすり抜けていきました。そこで金縛りが解け、異常の恐怖により冷や汗が止まりませんでした。おそらく私の祖先だろうと憶測をしていますが、実は、そこに棲みついている悪霊かもしれません。…

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