これは、私の母が実際に体験した話です。

母は、東京都K区の不動産店に勤めています。小さな会社で、社員は母含め三人。それと社長を加えた四人で仕事をしていました。
ある日、母は社長にとある物件を見てきてほしいと言われました。I区M町の、廃墟のような昼間でも暗いところです。社長が怖くて見に行けないと言うのです。母は気が強い性分で、言われた通り、平気で見に行きました。
実際に見に行くと、本当に暗い、不気味なところです。しかし、物件が怖いなどと言っていては不動産の仕事は務まりません。恐る恐る足を踏み入れました。
廃墟のような見た目は外だけで、中は綺麗なままでした。なんだ、意外と綺麗じゃないか。恐怖心が一気に薄れ、さっさと物件のチェックを始めました。水道は正常か、壁や床は傷などが無いか。一通り見て回り、最後に押し入れを見る時でした。
押し入れを開けた瞬間。
ワッ、と叫びました。
押し入れには、男性の白黒写真が一枚だけ入っていたのです。




この物件、もう何十年も人が住んでいないんです。誰が写真を置いたのかも分かりません。
これを書いている2016年3月31日現在、今もこの物件は、東京都I区M町にあります。いまだ、誰も住んでいません。

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