本当に有った話です。怖くないです。というよりは不思議な話です。

現在、私は20代新卒、家族は私、母、弟妹、祖父、祖母がいます。今回は祖父の話を書きます。
私は障害者介護の現場で働いています。
そこでは時々幽霊を見た、という職員がいたり、利用者様が何もない空間に手を振ったり指指したりする事が良くあります。勿論利用者様の場合、その殆どが障害によるものなのですが。
ある日、私と利用者様(今後Aさん)が話していると、急にAさんが私に

「 お爺ちゃん死んだ?」

と聞きました。いまから4ヶ月位前の事です。私は、その頃お爺ちゃんはまだ現役でピンピンしていたので、

「 お爺ちゃん元気に頑張ってるよ^_^ 」
(いきなり死んだて、何言うの?やっぱ利用者さんの事はよう分からんわw)

と言いました。その時はそれでその話は終わりました。
しかし、私はその後3ヶ月程その利用者様に

「 お爺ちゃん死んだ? 」

と聞かれ続ける事になりました。
そのうちに私はある事に気が付きました。
私が" 死んだ? "と聞かれるのは決まってお爺ちゃんについてなのです。他の家族の話も沢山しましたが、一度も" 死んだ? "とは聞かれませんでした。
もう一つ、新たな変化が有りました。他の利用者様(今後Bさん)と話していた時、不意にBさんが私の真横を指差しました。そこには何も無かった(通路しか見えませんでした)のですが、Bさんはニコニコして手を振っていました。
何もない所に指差すだけなら良くある事なのですが、Bさんは手を振り、然もそれも何度か続きました。
ある程度関係性のある職員にしか手を振らないのにおかしいなぁ、とは思ったのですが、特に気にも留めませんでした。

この時私が少しでもAさん、Bさんの言動に気を留めていれば、何か変わったのかもしれません。

Aさんの
「 お爺ちゃん死んだ? 」
から3ヶ月程経ったある日、祖父が仕事中に事故に会いました。林業を営んでいたのですが、木から10メートル程下のコンクリートまで落下、頭を打ち、重症でした。
ドクターヘリで県内で一番大きい病院へ救急搬送され、応急処置が行われました。多くの医師が関わり手を尽くしてくれたものの、それから1ヶ月後、祖父は亡くなりました。
労災扱いになり、県内の新聞にも小さく載りました。

不思議なのはAさんがお爺ちゃんのみ

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