私が高校1年の夏、プールの授業のあと、体調不良で早退し病院に行きました。


すると、慢性の虫垂炎と診断され、薬で散らすか、切って取るかと聞かれました。

切るのは嫌だったので薬でお願いしようとすると、

先生から
「症状が有るときしか切れないからきった方がいいよ。」

と勧められ、付き添いの母親が
「折角だから切ろう」


となり、そのまま手術、入院となりました。


私は早生まれで、まだ15歳であっため、
年齢的にまだ小児科を選ぶことができ、小児科と外科を選ぶことになりました。
診断してくれた先生は優しい小児科の先生だし、このまま小児科の方がいいかと思って、小児科を選択しました。

予想は当たり、執刀する先生はとても優しい先生で、初めての手術でも不安なく、むしろ楽しいぐらいでした。


手術が終わり、本来は病室に戻る予定なのですが、残念ながらどの科も病室はいっぱいになってしまい、
集中治療室の一角に部屋があくまでいることになりました。

病室と違い、本来はお見舞いに来ても入れないところなのですが、
私が手術直後、まだ麻酔で寝ているとき、学校の友達がこっそり入り込んで
学校からの知らせや手紙を枕元に置いていってくれていました。
起きて見たときに

「しょうがないやつらだな」

と思いながらも嬉しかったものです。


集中治療室は、このようなところでしたが、
夜は運び込まれる患者、手術が終わった患者が次から次へと運び込まれ、
寂しいというよりはとても騒がしい場所で寝れないぐらいの場所でした。



3日目。やっと病室が空くことが決まり、明日から病室に移ることが決まりました。
その日は、付き添いで入室が許されている母親が、朝から面会か終わるまで私に付き添っていました。
うちは自営業なので、とてもめずらしいことでした。


そして夜、いつもはバタバタ忙しいこの集中治療室が静かでした。
全く人が運び込まれて来ない。

「こんなこともあるんだ」
と思いながら、ふと窓越しに隣の棟の室の明かりを横向きに寝ながら見ていました。
私の入っている集中治療室は、病室でないので、電気は早く消されるのです。


「明日からあっちの棟へ移っていくんだな」

なんて思いながら見ていました。
明かりも早く消されることもないし、楽しそうだなと思っていました。
ですが、母親が1日ずっといたこともあってなのか、何故か、突然寂しい気持ちになっていまし

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Comment(6)

いいお話です・・

遊んでたら連れて行かれてたかも

ちょっと寂しいですね

とても優しい方ですね

なんていうか、、、怖いと言うより、感動に近いものを覚えた

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