この話は昔、ある投稿サイトに掲載した話です。長文で読みにくいと思いますがご了承ください。

これは私がまだ20代のころの話です。
現在は実家の家業を継いでいますが、大学を卒業後は「外の飯を食わないと」との思いから、修行がてらサラリーマンをやっていました。
最初はその会社の近くにアパートを借りて生活していましたが、父が突然他界し、母一人、犬一匹では何かあったら大変だと思い実家から会社に通勤することにしました。
しかし、実家から会社へは約1時間の道のりで、さすがに当時乗っていた軽のジムニーでは少し疲れを感じていました。
大変気に入っていた車だったのですが、仕方なく手放すことにしました。
休みの日に中古車屋さんに行き、お金があまりなかった為、安い普通車を探して回りました。
何件目の中古車屋さんだったかは忘れましたが、本当に営業しているのか疑いたくなるような寂れた中古車屋さんで、他の車とは状態も、価格もずば抜けて良い車を発見しました。トヨタのルシーダという8人乗れる車で、いままで軽にのっていた私はその広さに驚きました。店長さんに聞くと、前オーナーは小さいお子さんがいたらしく、後部座席にチャイルドシートを装着して運転していたとのこと。見てみるとなるほど座席にはかすかにその跡がみてとれました。その他にも、アイスをこぼしたシミなどがありました。
それにしても、走行距離の短さと価格がマッチしません。いろいろ中古車屋さんを巡ったせいで、少し価格に詳しくなっていた私は、どう考えても安すぎるので、「もしかすると・・・・」と思っていました。しかし、店長に変なことを聞いて、「じゃあ、売りません」と言われるのが怖くて、すぐに契約の運びとなりました。価格はおそらく市場価格の1/10くらいだったと思います。
車検もまだ期限が残っていたため、洗車後の納車となりました。いくら中古車といえど、納車の日は少しわくわくしていました。お気に入りのCDを数枚準備し、首をながくして待っていました。
無事引渡しを済ませた後に店長さんに聞いてみました。「この車、この状態にしては安すぎますよね?」すると店長さんから「すぐ戻って来ちゃうんです」と不思議な返答がかえってきました。意味がわからず困惑していると、「お客さんなら多分大丈夫ですよ」とまた意味深な言葉で話をそらされてしまいました。何か得体の知れないいやな感じはしましたが、掘り出し物を見つけた喜びと、これからの通勤

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Comment(19)

悲しい話かよ

これ映画にしてほしいわ…

怪談話かと思ったら、、泣けました

悲しい話ですね。子供達が不憫でしょうがないです。大変だとは思いますが、どうかこれからもその車を可愛がって乗って欲しいですね。

自分も、2児の親ですが泣けました。子供に関する事件や事故がなくなってほしいと、心から、思います。

むっちゃ泣ける…今でもその車に乗っていますか❓

子供たちが不憫で可哀想で 涙がこぼれた…手厚く供養をしてあげたのかな…

ごめん、長すぎて疲れた

皆、この話読んでね!

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