この話は実際にあった実話である。
私は子供の頃から 俗に言う霊感というものがありました。
テレビで良くやっている はっきりと見える霊媒師のような霊感ではなく
気配や頭の中に 見せられる そういった類の霊感である。
友人との電話中に ふいに 頭の中に見えたりする。
おそらく、友人のそばにいる何者かが 私へメッセージを送っているのだろう。
電話中、女性らしき人の口元が見える 何かを話している よく見ると
「みてあげて」だか「いてあげて」声は聴こえない そこまで霊感は強くない。
それを電話中の友人に伝えると 友人の子供は熱を出していた。
私が見たのは 友人の家族を守っていた方なんだろう。
そんな体験をする事は 日常茶飯事だった。

今回の話も そんな日常の中で体験した実話である。

ある日夜中に寝ていると 夢の中で嫌な空気を感じた。
良くない事が起きる前兆みたいな その空気の夢は しばしば見ることがある。
朝になり、母親から電話がかかってきた。
母親は高齢で一人暮らしをしている。
母親が言うには 気味の悪い夢を見たと・・・。
長い石の階段の上、誰かが母親に産まれたての子供を抱かせたという。
そして、母親は、その子供を落とさないよう大事に抱え ゆっくりと階段を
降りて行く。しかし、階段はどこまでも続き、段々子供は重くなっているように思える。
しかし、産まれたての子供を落とす訳には行かず、苦しみながらも子供をしっかりと抱きしめ
階段を下りていく・・・・。

そこで目が覚めたという。
しかし、体が何故か重く疲れていると・・・。
母親は私が霊感がある事を信じているので、何か悪いものが憑いていないか見て欲しいと言う。
電話で話を聞いていた時、既に私の頭の中には嫌な物を感じていた。
しかし、子供を抱かされたと言う話には あまりいけないイメージはなかったので
とにかく、母親を安心させるために、すぐに母親の元へと向かった。

母親に会った瞬間、それは 私の頭の中へ入ってきた。

石の階段の上、母親に赤ん坊を抱かせる影
それを見ている私。
母親は赤ん坊を落とさないようにと ゆっくり、しっかり、赤ん坊を抱いて
石段を1段、1段、ゆっくりと下りていく。
その石段の合間に 見慣れた人が浮かんでいる 母親の知り合い達である。
私は母親に近づいて、その赤ん坊を変わりに抱いてあげようとした。
そして、赤ん坊を見た。
それは 赤ん坊ではなく何かの塊で

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Comment(1)

文章も読みやすくてとても怖かったです!その後お母さんお元気なら安心です。

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