夢だったのか、幽霊だったのか、それとも宇宙人の仕業か・・・

20年くらい前、私が小学校低学年だったときに体験した話です。


学校が終わり、近所の公園で友達数人と遊んでいました。

日も暮れてきて、夕焼け空の中「帰るねー」と言って帰る子もいれば、
お母さんが迎えに来て帰る子もいました。

人数も少なくなった頃、私の父、母、兄が総出でお迎えに来たのです。

まだ何人か友人が残っていたと思うのですが、私が「じゃあね!」
と公園を振り返ると、誰も居ませんでした。

仕事でいつも遅い父、パートで私の帰宅より少し遅く帰ってくる母、
私と同じで遅めまで遊ぶ兄、その3人が迎えに来たこと、
そして、公園に誰も居なくなっていたこと。
幼心に不安な気持ちになっていたと記憶しています。


家に帰ると、早速母が料理を出してくれました。
からあげやハンバーグ等、子供が好きな食べ物ばかりだったと思います。

みんなで「いだだきます。」の後、母が「この後デザートもあるよ」とか、
兄も「俺のからあげあげるよ」とか、父も「休みに遊園地行こう」とか、
機嫌がいいのか、なぜか私の喜ぶことばかり言ってきました。

幼かった私は、公園の帰り道の不安など既に無くなり、調子に乗っていたと思います。


しばらくして「トイレ」と言って席を立ちました。

うちの実家のトイレは、外側からでも1円玉や固めの針金みたいなものがあれば、
ドアノブの中心のくぼみに引っ掛けて、鍵を閉めることができます。

私は、外からトイレの鍵を閉めて、向かいの脱衣所の床下収納に隠れ、
みんなが慌ててトイレに来たところに、ジャジャーンと登場!
そんなイタズラをしようとしていました。

早速、トイレの鍵を閉めて、音を立てないよう、床下収納に入りました。


どれくらい時間がたったのか、床下収納の中なので、ちゃんと聞き取れないのですが、
リビングからボソボソと会話が聞こえました。

たぶん「遅くないか?」とか「大丈夫かな?」とか言っているのだと想像し、
1人ニヤニヤして、体を丸くしていました。

ただ、日本語のイントネーションと違うというのか、普段聞きなじまないリズムで、
声色も普段と違うと疑問に感じていたと記憶しています。


それからまもなく、ドタドタとリビングから大勢の人が出てくる音がして、
トイレのドアをコンコン。と叩く音が聞こえました。
             
父、母、兄の3

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Comment(1)

有名なお話しですね。出来れば自作で!

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